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世界で勝つ体を作る!…長友のトレーナーがNIKE MOST WANTED“日本代表”に特別指導

2015.03.06

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「世界で勝つための」特別トレーニングに参加した渡邊凌磨(左)と渡辺柊斗(右)[写真]=NIKE

 世界と戦い抜くために――。「NIKE MOST WANTED」の“日本代表”となった渡辺柊斗(東海学園高→東海学園大)、渡邊凌磨(前橋育英高→早稲田大)の2人が5日、「世界で勝つための」特別トレーニングを行った。「NIKE MOST WANTED」とは若き才能を発掘する、世界規模のスカウトプロジェクト。渡辺柊斗と渡邊凌磨は、2月に国内最終セレクションの「JAPAN FINAL」を勝ち抜き、5月にイングランドで行われる「グローバルファイナル」へ“日本代表”として参加する。

 「グローバルファイナル」を勝ち抜くと、世界最高峰のトレーニング環境で指導を受けられる「NIKEアカデミー」に入る。世界で勝ち、より大きなチャンスをつかむために、トレーニングも「世界仕様」の内容が組まれた。この日指導に当たったのは、スポーツ心理学に基づく「メンタルトレーニング」の第一人者として知られる大儀見浩介氏と、長友佑都(インテル)、大儀見優季(ヴォルフスブルク)のトレーナーを務める木場克己氏。渡辺柊斗と渡邊凌磨、ともに18歳の“日本代表”は、心と体の両面で、一流の指導者から貴重なアドバイスを受けた。

 とりわけ印象的だったのは、午後に行われた木場氏による体幹トレーニングだ。これはインナーマッスルと呼ばれる、体の中心部分の筋肉を鍛えるトレーニング方法で、ケガをしにくい安定した体を作る。この日は長友、大儀見も行っているという、サッカーに特化したメニューが用意された。「特に脇腹とお尻、バランス系を中心にしました。これだけでも全然、反応する筋力が変わってくる」(木場氏)というトレーニングは、チューブを足に巻いて片足で姿勢を保ったり、体の中心を一定に保ちながらステップするといった、一見すると地味な動きの繰り返し。しかし、「ターンが速くなるし、当たり負けしなくなる。やってみれば自分でも感じると思う」と木場氏は言う。

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 およそ1時間の短時間ではあったが、トレーニングの効果を2人とも実感したようだ。「終わった後、ちょっとジョグや切り返しのターンをしてみた時、体の引き締まりを感じました。速くいけるというのが自分でも分かった」(渡邊凌)、「体幹は学校でも鍛えていましたが、今日のトレーニングは負荷が違ったので、体に来たというか、手応えがありました」(渡辺柊)

 指導を終えた木場氏は、若い2人の「体幹力」について「普通の高校生のアスリートよりも体幹はしっかりしていました」と評価。一方で、その体幹力をもっとサッカーに生かすための、バランス系の筋力がまだついてなかったと課題を指摘した。つまり、その部分をトレーニングで強化すれば、まだまだ大きく伸びる余地があるということだ。「サッカーに特化したメニューを作ってあげると、どこが弱いかが分かる。今回はその弱い部分を克服するトレーニングを組みました。まだ初級編ですが、それをしっかりやることで土台はできてきます」(木場氏)。

「グローバルファイナル」は5月。あと2カ月を切ったが、体幹トレーニングを継続すれば、1カ月でも「全然変わってくる」と木場氏は言う。「JAPAN FINAL」では2人とも技術力の高さを披露して勝者となっただけに、持ち前のテクニックに当たり負けしないフィジカルが加われば……。それは本人たちも理解している。「週3日から4日と言われましたが、自分は5日、6日とやります」(渡邊凌)、「大学でも体作りを最初に考えていたので、今回は大きかったです。しっかり準備して本番に挑みたい」(渡辺柊)。5月の本番へ、2人とも気合は十分。「世界仕様」のプレーヤーになる、その準備は始まったばかりだ。

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