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【慶應スポーツ】今季初の先制点を決め、連勝を飾る! 第7節/日体大戦

2013.05.17

関東大学サッカー1部リーグ第7節(古河市立古河サッカー場)

慶應義塾大学 2-1 日本体育大学

(得点)=〔慶〕:山田(14分)、端山(54分) 〔日〕:北脇(59分)

 

 

ついに連勝だ。開幕4連敗という苦しい状況が続き、前節でようやく勝ち星を獲得した慶大。今節では、日体大を相手にして、序盤で山田融(2年=横浜FMユース)が慶大にとって今季初の先制ゴールを決める。これまでは試合開始早々に失点を喫し、それが仇となることが多かったため、課題を乗り越えつかみ取ったこの先制点の価値は大きかった。さらに後半でも端山豪(2年=東京ヴェルディユース)FKを決め、21で見事勝利に。降りしきる雨の中、泥にまみれた荒鷲イレブンは歓喜の雄叫びを上げた。

今季初の連勝に歓喜する荒鷲イレブン

今季初の連勝に歓喜する荒鷲イレブン

 

試合が始まると、日体大がボールを保持し攻め入ってくる。7分、相手から左サイドの角度のないところからシュートを打たれるも、守護神福本晋也(4年=暁星高)がセーブ。その後も溝渕雄志(1年=流通経済大学付属柏校)、保田隆介(3年=横浜F・マリノスユース)らディフェンダーが体を張って守備を行う展開となる。今節でも相手に先制点を許すパターンに見舞われるかとも思えたが、違っていた。14分、DFラインの裏に抜け出た増田湧介(3年=清水東高)がPA内で1人かわし、キーパーと11の局面を迎える。増田はそのままシュートには持ち込まず、中央で待ち構えた山田に冷静なパスを出し、それに応えた山田が狙いを定めてシュート。これが無人のゴールに吸い込まれ、慶大はようやく今季初の先制点を決めたのだった。その後も追加点が欲しい慶大だが、「守りに入ってしま」(松下純土主将4年=国学院久我山高)い、日体大にペースを支配されてピンチが幾度となく訪れる。スーパーエース・武藤嘉紀(3年=FC東京U-18)にも執拗なマークが付き、攻撃の隙を与えられない。28分にようやくチャンスを得た武藤、続く30分に淡野晋一(3年=横川武蔵野FCユース)がシュートを狙うが、どちらも枠を外してしまう。以後は日体大に詰め寄られる時間帯が続いたものの、増田や望月らの献身的な守備が機能。このように山田の先制後は、アグレッシブにプレーする日体大を相手に福本や守備陣が奮闘するかたちとなって、1-0で前半を折り返した。

 

前半でなかなか決定機を得られなかった慶大は、迎えた後半、パスをつないで攻撃を仕掛けていく。徐々に高まるボールポゼッション。9分、ここで再びゲームが動いた。ドリブル突破を図った武藤が倒されてFKを獲得。キッカーは端山。放たれたボールはきれいな弧を描いて厚い壁を越え、ゴールネットに。2度のビハインドを背負った前節とは反対に、今節ではさらに点差を広げる展開にしてみせた。しかし14分、溝渕がPA内で相手を倒してしまいPKとなり、これは福本がセーブできずに1点を返される。その後は一進一退の攻防が続く。攻撃面では、飯高颯生(2年=大宮アルディージャユース)のミドルシュートや端山のカウンターなどのチャンスが演出され、逆転に燃える日体大に対して守備面では、松下主将と増田のダブルボランチが光った。何とか追加点を許さないまま、刻一刻と迫るタイムリミット。勝利が見えてきた慶大は、43分、45分と立て続けに近藤貫太(2年=愛媛FCユース)と長尾賢太郎(3年=神戸U-18)を投入し、体力が消耗してきた先発メンバーに代わって二人がピッチを奔走した。ロスタイム、相手の猛攻にも耐え、試合終了のホイッスル。結果、21で見事に勝利を飾った。

 

序盤の失点が多いという課題を克服し、今季初の先制点を挙げて2連勝を収めた慶大。だが特に前半、先制後に守りに入ってしまったがためにチャンスをものにできなかったという新たな反省点も浮上した。今後、優位な立場となっても隙を見せずに攻めの姿勢を貫き通せば、さらに相手に脅威を与えるチームとなるはずだ。次節迎え討つのは桐蔭横浜大。勝利をつかみたいところだが、慶大は関東1部に昇格してからいまだかつて3連勝をしたことがない。しかし、ここ3節で右肩上がりの結果を残し、慶大ソッカー部は徐々に自信を取り戻してきた。今こそ、「上昇気流に乗った」(松下主将)荒鷲たちは、3連勝という未踏の地にたどり着けるか―。

 

【選手コメント】

 

松下純土主将(4年=国学院久我山高)

 

―今日の試合を振り返って

「前半の早い時間帯と後半の早い時間帯に得点できたということで、今までならその時間帯に失点をするという部分で、今週1週間は逆にうちが取ってやろうという意識で試合に臨んで、見事にその結果がついてきました。結構90分間通して劣勢の場面が多かったんですけど、選手11人が一丸となって一人一人が守備の意識を持って戦えたということが、守りきるという表現が正しいか分からないんですけど、結果的に2対1で戦えて良かったです。」

 

―今季初の先制点だったが

「前半早い段階で点を取れたということで、前半45分間守りに入ってしまったというか、守備意識が強すぎて結構押し込まれる場面もありました。逆にそれが今日いい教訓となって、次の試合から先制点を取った後にもう1点取るんだという強い気持ちを持って、攻めの姿勢を今度は持てたらなと思います。」

―2連勝という点については

「上昇気流に乗るというのをこの2節ずっと僕は終わった後に話していたんですけど、本当に乗れたと思っていて、まだ僕らは関東1部に慶應上がってから3連勝というのが歴史上ないので、それに向けてまた1週間練習していきたいです。また、ただ上昇気流に乗ったとはいえ、やっぱり常に日ごろの練習から謙虚な姿勢を持って、戦っていければいいなと思います。」

 

―ご自身のプレーを振り返って

「今日は基本的にチームとしてはつないでいくという意識だったんですけど、結構中盤が省略してしまうという場面がありました。また守備の部分で、相手の9番がFWなんですけど、1.5列目に引いてくるという場面をもっと捕まえきれたら楽な試合ができたかなと思っています。」

 

―次節に向けて意気込みを

「今週1週間も常に謙虚な姿勢を持って、3連勝に向けて頑張っていきたいと思います。」

 

増田湧介(3年=清水東高)

 

―今日の試合を振り返って

「前節までの課題であった立ち上がりの失点っていうのを、逆に自分たちで取りにいこうということで、良い時間に得点できたことが今日はとても大きかったかなと思います。(先制点のシーンを振り返って) 相手がバランス良くブロックを引いてセットしていたので、自分が二列目から飛び出していけばついてこれないだろうなというのは試合前から考えていたので、それがうまくはまって得点出来たので良かったです。」

 

―ピッチコンディションの悪い中、粘り強い守備をみせたが

11人全員が粘り強い守備を出来たことが、今日勝ち点3取れた要因のひとつだったと思います。(連勝について)まだ自分たちは2回勝っただけで、まだまだ何もやっていないのでここから勢いに乗って勝っていけるか、崩れてしまうかはまあ次の1週間で決まると思うので、しっかりまた気を引きしめて謙虚にしっかり準備していきたいと思います。」

 

―次節の抱負を

「二連勝ということで、次三連勝を狙っていくのと同時に、次の相手の桐蔭横浜は自分たちと順位の近い相手でもあるのでそこをしっかり勝ちきることが今後のリーグ戦にも繋がると思うので、先ほども言ったように謙虚に自分たちの準備をしっかりやっていきたいと思います。」

 

武藤嘉紀(3年=FC東京U-18

 

―今日の試合を振り返って

「これまでずっと立ち上がりの失点が多くて、今日は自分たちが逆に立ち上がりで点を取ろうということで試合に臨んだんですけど、その通りの流れになって先制点を入れられたのがとてもよかったなと思います。」

 

―2連勝で2勝目だが

「ずっと連敗が続いていて前節にやっと1勝挙げて、今節もしっかり2勝目できて、とてもいい流れに乗っていると思います。」

 

―自身のプレーについて

「個人的にはシュートも少なかったですし、マークが厳しく来ていたので上手く味方を使おうというプレーを心がけていたんですけど、やっぱり自分のところに人数かけてくる分、他の選手が空いてたので、そこを上手く使えたんじゃないかなと思います。」

 

―次節に向けて

「次の試合は個人的にもやっぱりゴールを決めて、慶應の勝利に貢献したいなと思います。」

 

提供:慶應スポーツ

 

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