8月25日、いよいよ2012－13シーズンのセリエAが開幕。サッカーキングではセリエA各クラブのブロガー＆ファンにご協力いただき、新シーズンに向けた最新チーム情報を執筆していただきました。随時、チーム情報を追っているファンならではの濃密な情報が集結。読み応え十分な各クラブの情報をチェックしてください！
ラツィオを展望していただいたのは、長年にわたりラツィオの情報を配信し続けている「Non Mollare Mai Forza Laziali」の管理人さんです。
◆2012－13シーズンの目標（予想順位）
8位
◆今夏の獲得&放出リスト
IN 選手名 《レンタル元》←昨季最終所属
GK ファン・パブロ・カリーソ←カターニア
DF ルイス・ペドロ・カヴァンダ←バーリ
MF エデルソン←リヨン/FRA
MF パスクアーレ・フォッジャ←サンプドリア
FW マウロ・サラテ←インテル
FW ジュゼッペ・スクッリ←ジェノア
FW セルジョ・フロッカリ←パルマ
OUT 選手名 《レンタル元》→移籍先
DF イヴァン・アルティポリ→未定
FW スティーヴン・マキンワ→未定
◆期待の新戦力
MF エデルソン（1986年生まれ）
現時点で、今夏唯一の補強。ラツィオはエデルソンがまだニースに居た2007年夏から追跡を行ってきた。本人は「これまではいつもナンバー10を背負ってきたけれど、5つのポジションでプレイできるよ」と語る。攻撃陣に新たなアクセントをもたらすことを期待。
◆期待の若手
MF エディー・オナツィ（1992年生まれ）
かつてインテルでプレーしていたウェスト氏の紹介で2011年2月にラツィオプリマヴェーラ入り。レヤ前監督が感銘を受け、ペトコヴィッチ監督も一目惚れした“AからZまですべてが揃ったMF”。中盤の底の駒として、今シーズンは一人の戦力として計算されている。
◆新シーズンの予想フォーメーション
4－2－3－1
GK：マルケッティ（ビサーリ）
DF：コンコ（カヴァンダ、スカローニ）、ビアーヴァ（ディアキテ）、ディアス（ラドゥ）、ラドゥ（カヴァンダ、スカローニ）
MF：レデスマ、サナ（オナツィ、ブロッキ）
カンドレーヴァ（ゴンザレス）、エルナネス（エデルソン）、ルリッチ（マウリ）
FW：クローゼ（サラテ）
◆シーズン展望
2シーズン連続、あと一歩でチャンピオンズリーグ出場権獲得を逃したレヤが去り、新監督に主要リーグでの経験がないペトコヴィッチを招へい。守備を重視する堅実な戦いを展開したレヤとは反対に、ペトコヴィッチはスピード感のある攻撃的なスタイルをモットーとしている。
移籍市場での動きは主力の放出はなかったが、エデルソンの獲得以外には立て続けに補強候補の獲得に失敗している（当初はCB、左SB、MF、FWに1人カンピオーネを獲得すると伝えられていた）。センターバックの駒はケガや警告が多いという不安要素があるため、層は厚いとは言えず、CBか左SBには最低でも1人の補強が必要な状態だ。
一方で、中盤から攻撃陣はエデルソンの獲得とサラテの復帰により戦力は充実した。ペトコヴィッチは攻撃陣の駒を最大限に利用するために、4－2－3－1、4－3－3、4－4－2の形で戦うことのできるチーム作りを進めている。レデスマ、エルナネス、クローゼを軸にし、“生まれ変わった”謙虚なサラテ、ルリッチ、エデルソンなどがジョーカーとして機能すれば、魅力的な攻撃を展開できるだろう。
だが、現実を見ると、これまでのところは良い結果は出ていない。親善試合ではマルメに辛勝しただけで、シエナ、トリノ、ガラタサライ、ヘタフェ相手に1点も決められずに敗北している。ペトコヴィッチへの懐疑論が存在している中での現状を見ると、不安は募る一方だ。
この2年間、レヤはグループを結束させることでチーム力を最大限に引き出していた。ペトコヴィッチも同様にグループの重要性を説いているが、無名監督である彼がどこまでチームをまとめることができるのか。ペトコヴィッチが望んでいた補強が実現しなかったことなども考えると、“Petkovisione”が浸透するには時間がかかりそうで、序盤からの安定した戦いは期待できそうにない。チームはチャンピオンズリーズ出場権獲得を目標としているが、厳しいシーズンになりそうだ。
筆者：ラツィオ・ブログ『Non Mollare Mai Forza Laziali』管理人
Twitter：@Lazio___1900
ニュースの内容は、“La Lazio siamo noi.it”の記事の見出し。Non mollare mai, Forza Laziali! 冬限定で鹿島アントラーズのブログもやっています。 http://blog.livedoor.jp/miyazaki_13
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