今回は『マエストロ×作家の“創造力”』というテーマをぶつけてみましたが、
会話が弾みすぎて、自由気ままな展開に。
ゆるい話から、深い話まで。
中村選手と又吉さん、二人のトークをお楽しみください。
全10回の連載です。
意外と仲が悪いコンビって多いんですか?
まあ、仲が悪いってこともないんですけど(苦笑)。
一緒にいすぎる?
「俺が、俺が」タイプは芸人には多いから、それぞれがFWの動きをするみたいな(笑)。
全然お互いを見てない?
パス出すほうがおらへんから、そもそもボールが回ってこないことは多いです。仲が悪いとかじゃなくて、僕らでもそうなりがちというか。綾部は意外と前線に張り続ける時があるので(苦笑)。だんだん歳を取って、30代になってからはお互いの意見を言うようになりましたね。若い時は綾部さえも驚かせたいと思っていたんで。
なるほどねえ。
それもあまり相方には言いたくないというか。
ほお。
でも、30歳くらいになったら“対お客さん”になってきましたね。
へえ。最初は相方すら驚かせたいと。超意外。
いかにわけ分からんことを言うかみたいな。
お笑いコンビって、みんなそんな感じなんですか?
そうですね。サッカーもそうじゃないですか。憲剛さんがこう思ったら、FWの大久保さんがこう動くっていうのが完全に決まりきってたらDFも対応しやすい。
そうですね、はい。
で、基本的な決まりがあった上で、どれだけバリエーションを持てるかみたいな。
うんうん。
要は発射台みたいなものがちゃんとあるから、そこから打ち分けていけると思うんですけど。芸人の場合は発射台がないから(笑)。その決まりがなさすぎて、まとまってない。そういう基本的なルールを決めた上で、そこから崩していくかってしたほうがうまくいくとは思いますけど。
けど、発射台はいないんですよね?
あんまり(笑)。
大きな番組でMCがいる場合は、その人や誰かがまとめるからいいけど。
そうですね。
けど、それって意外と気付かないもんなんですか?
まあ、気付いているんでしょうけど。
うまく発射台がいて、シュート決める人が面白ければ、こっち(発射台)だって目立つと思うんですよ。
はい、絶対にそうです。
やっぱりそうですよね。見ていても、そう思いますもん。
コンビで「ワー!」ってやるほうがチームワークというか、面白く見えるのはあります。それはね、おっしゃるとおりです。
なんか、もったいないなあって思う。どうしてもみんなが目立ちたくなるんですね。
へへ(笑)。
「爪痕を残すぞ」っていう意気込みが強すぎて。それよりもっと二人が楽しんでやってくれたほうが、見ているほうとしてはすごく幸せな気分になるんですけどね。
面白いのが、超強敵を相手にした時で。それこそ、さんまさんとかダウンタウンさんとかがいる番組に出る時は二人とも緊張するから、お互いに「一人じゃ無理やな」ってなるんです。
(笑)。
「何話す?」みたいな感じで話して。何となく「ほな、こうやって、こうやって……」とか。普段はあまりやらへんけど、「綾部がね」って相方の話をして、面白く見えるように力を合わすというか。
事前に。
そうですね。コンビで相手を崩そうとするみたいな。
(笑)。
若い頃からそういうのはありましたね。
そういう対応が柔軟にできるから、ピースはこの位置にいるんだと思うんですよね。綾部さんの調子がちょっと良くないなって時はあるんですか?
いやあ、むちゃくちゃありますよ。もしかしたら、僕のほうが波はあるかもしれないですけど、綾部の調子が悪い時もあります。でも、片方が調子悪いと、もう片方がウケやすい気がします。
へえ。
二人ともスベったら、スベってる状態をひっくり返すしかないというか。そういうやり方もあるんですよ。カウンター気味に攻める、みたいなことですかね。
ああ(笑)。サッカーに絡めてくれるなあ。ありがたい。
取材・構成=高尾太恵子/写真=岩本良介
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応募期間:2016年9月8日(木)〜2016年9月18日(日)23:59まで
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INFORMATION
スポーツニュース番組『追跡 LIVE! Sports ウォッチャー』(テレビ東京系)
(月~金 23:58~24:12/土 23:00~23:55/日 22:54~23:30)
MC:ピース
コメンテーター:中畑清、セルジオ越後、緒方耕一(日曜のみ)、秋田豊
今回の撮影で利用したお店
BLUE BOOKS café
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2-9-15 ユレカビル B1F