2011.11.10

アンディ・キャロルが語る「エアバトルに勝利するコツ」

[連載|ワールドサッカーキング 11.11.17(No.196) 掲載]

大柄な選手にとってヘディングは強烈な武器だ。しかし、ただ頭で合わせればいいわけではなく、状況に応じて様々な“形”を使いこなす必要がある。リヴァプールとイングランド代表で強烈な存在感を放つアンディ・キャロルが、すべてのエアバトルに競り勝つ方法を語る。

キャロル

インタビュー・文=ベン・ウェルチ 写真=フォトスポーツ
【意識】折り返す時は山なりのボールを放つ

キャロル

これはセットプレーの時によく使うヘディングだ。ファーポスト付近に陣取ってヘッドで折り返す時は、ニアポスト目掛けて少し山なりのボールを返すように心掛けるといい。そのままGKの頭上を越えてゴールインする可能性もあるし、相手のマークを振り切った味方がこのボールに合わせることだってある。折り返すことによって相手の目をボールに引きつけ、マークをずらす効果があるからね。これを成功させるには、キッカーが蹴ったボールからとにかく目を離さないことが大切だ。マッチアップする相手はボールとマークすべき相手の両方を見なければならないから、動き続けていれば意外と簡単にマークを外すことができる。しつこく密着マークされたらどうすればいいかって? ひじで小突いてやればいいのさ。そうすれば相手はバランスを崩し、フリーでボールを折り返せる。ポイントは1つ。レフェリーに見付からないようにやるってこと(笑)。

【基本】絶好のタイミングを見計らって飛び込む

キャロル

当たり前のことのように聞こえるかもしれないが、ダイビングヘッドをする時は「ボールをどれだけ正確に捉えられるか」が最も大事だ。うまくボールを捉えられるかどうかはタイミング次第。自分の予測通りのスピードでボールが飛んでくれば、ただ走り込んで体を投げ出すだけでいい。でも、思ったよりもボールのスピードが遅い場合は、しっかりとタメを作って全身のパワーを確実にボールに伝えないといけない。このパワーを生み出すためには、当てにいくんじゃなく、ボール目掛けて飛び込む感覚が必要だ。それから、走り込んだ時のスピードが速ければ速いほど、強烈なダイビングヘッドを放つことができる。これも当たり前のことだけどね。

【情報交換】味方の動きを事前に確認してバックヘッドで合わせる

キャロル

これは自陣深くからロングフィードが飛んできた時、長身のストライカーがボールをヘッドで流し、スピードタイプのFWがそれに反応してゴールを狙う時に使う。一発でゴールに迫れるから、カウンターの時に効果を発揮するプレーだ。ゴールキックなんかでプレーが再開される前、俺はいつも(ルイス)スアレスとコミュニケーションを取るようにしている。ヤツがどこに走り込むつもりなのか、俺がどの辺に立ってボールを受けるつもりなのか情報を交換し合うんだ。そうするとボールを中央に流せばいいのか、サイドに流せばいいのかが分かる。ボールが飛んで来たら素早く落下地点に入り、相手よりも先にジャンプして確実にボールを捉える。それと、競り合いになった場合には相手の動きを封じなければならない。両腕をうまく使って相手を抑え込み、先にジャンプしてボールに触るんだ。

誌面に続く

under_14.jpg

 

/files/topics/13953_ext_01_0.jpg
最新戦術メカニズム
2011年11月2日(水)発売
試し読みをするご注文はこちら

 今号の特集は「最新戦術のメカニズム」。シーズン開幕から2カ月が経過し、各クラブが繰り広げるサッカーの形、プレーの傾向や特徴が次第に明らかになってきました。果たして彼らは、攻守においていかなるスタイルを志向しているのでしょうか?

 そこで、今号では特徴的なスタイルを掲げる主要クラブの戦術を4つのフェイズ(局面)に分けて分析。ボールを運び、相手の守備陣を崩し、ゴールに結びつ けるまでのメカニズムを詳細に追いました。戦術など知らなくても、サッカーは面白い。ですが戦術を知れば、サッカーをもっと楽しめるはずです。また、新連 載・ユーロ2012出場国分析ファイルも注目です。

 特別付録は『WCCF』スペシャルグッズのオリジナル・カードケース、ダビド・ビージャ&クリスチアーノ・ロナウドのWSKスペシャル・ポスターです!! この機会にぜひゲットしてください!!

サイト人気記事ランキング