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【PROGRESS連載】矢板中央で“憧れの舞台”高校選手権ベスト4 大学サッカーで転機を迎えプロの道へ(松井蓮之)

2021.12.16

[写真]=兼子愼一郎

 高校年代でサッカーをする誰もが憧れるのが「選手権」の舞台。数々のドラマが生み出された歴史あるこの大会が、今年でついに100回目を迎える。
 医療メーカーの日本シグマックスが展開する「ZAMST(ザムスト)」×サッカーキングによる連載企画『PROGRESS』では、かつて高校選手権で活躍し、現在大学サッカーの舞台で活躍する注目選手たちを紹介。数多くのプロ選手を輩出し注目が高まる大学サッカーの実情、高校選手権の思い出、コンディション維持のコツなどを聞く。

 今回は、2022年度より川崎フロンターレへの加入が決まっている法政大学・松井蓮之選手が登場する。
 幼少期から高校選手権の舞台に憧れ、栃木県の矢板中央高校へ進学。3年次には同校の最高成績タイであるベスト4へ導く原動力の一人となった。卒業後は法政大学に進学し、3年生から今年にかけて目覚ましく成長、関東大学リーグ戦のベストイレブンにも選ばれた。遂にはJ1王者である川崎フロンターレへの加入内定をつかんだ彼の、愚直に努力を続けてきたストーリーを聞いた。

インタビュー・文=竹中玲央奈
写真=兼子愼一郎

「ZAMST」サッカー用サポートアイテム

■「ZAMST」サッカー専用インソール「Footcraft FOOTBALL STYLE」(税込¥5,940)
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製品の詳細は公式サイトにてご確認ください

[写真]=兼子愼一郎

高校選手権で見た小川諒也の衝撃

[写真]=兼子愼一郎

松井選手は福島県のいわき市出身ですが、なぜ矢板中央高校に進んだのでしょうか。
松井 「とにかく選手権に出たい!」という思いで高校を選ぶなかで、父親が色々と候補をピックアップしてくれました。そのなかにあった矢板中央高校が、栃木県代表として何度も出場していることを知り、入学を決めました。

関東でプレーをしたい思いがあったということでしょうか。
松井 僕はずっと東北でしかサッカーをしてこなかったのですが、周囲が「関東のほうがレベルが高い」と言っていたのをよく耳にしていました。実際に関東に出てそのレベルを体感し、自分自身がどれだけ通用するのかを試したい気持ちがあったんです。

高校選手権には、幼い頃から憧れがあったのでしょうか?
松井 親もサッカーが好きでしたし、姉(=女優やモデルとして活躍する松井愛莉)が高校選手権の応援マネージャーをしていたこともあって、よく現地へ観戦に行っていました。なかでも、流通経済大学付属柏高校の小川諒也選手(FC東京)がとても印象に残っていますね。決勝戦で決めたループ気味のゴールを鮮明に覚えています。身体が大きくて「こんな高校生がいるんだ」と衝撃を受けましたし、すごく良い選手だと感じました。

より高いレベルを求めて進学した矢板中央高校での3年間はいかがでしたか?
松井 矢板中央高校は、見ての通りのフィジカルサッカーを展開するので、身体的な面はとても鍛えられました。高校1年生の頃は走り込みをかなりして体力がつきましたし、前に速いスタイルのおかげでセカンドボールへの反応も良くなったと思います。この経験が大学でも役に立っています。

日々厳しい練習をすることで、メンタリティも鍛えられたのでは。
松井 厳しい練習があってもサボろうと思えばサボれますから、最後は本当に自分次第だと思います。高校生時代から練習では決して手を抜かなかったですし、「誰にも負けない」という気持ちでいつも取り組んでいました。

最高の場所での一戦 忘れられない高校選手権の興奮

[写真]=兼子愼一郎

高校選手権に出場した際の思い出について教えてください。
松井 1年生のときの高校選手権では、ベンチに入ることができました。ピッチには立てなかったのですが、全国大会ならではの雰囲気に興奮しましたね。一回戦の会場となった等々力陸上競技場には圧倒されました。「自分もこのピッチでプレーしたい!」と思ったことを今でも鮮明に覚えています。

その翌年はポジションをつかんだものの、県予選の準決勝で負けてしまったのは残念でしたね。
松井 これまでで一番悔しい出来事かもしれません。プロへ行くためには、2年生で全国大会に出て注目されなければいけないと思っていたのですが、途中で負けてしまって……。この試合はセンターバックで出場したものの、何もできなかったことを覚えています。来年こそは全国大会に出たい、という気持ちがより一層強くなりました。

[写真]=兼子愼一郎

3年生の時は、その悔しさをバネに見事ベスト4まで進まれましたね。
松井 一般的には良い結果と見られるかもしれませんが、本当に悔しかったですね。矢板中央高校の最高成績がベスト4だったので、歴史を塗り替えたかったんです。自分たちの代は日本一を絶対取れると思って練習に励んでいたので……。

高校選手権のなかで最も印象に残っている試合はありますか?
松井 準決勝で流通経済大付属柏高校に負けた一戦です。埼玉スタジアムのあの雰囲気と、最高の応援のなかで試合ができました。
 0-1で負けているなか、ラスト5分は相手に押されていて……。そこからチャンスがうまくつくれなかったときには、自然と涙が出そうになりました。ただ、この悔しい経験があるからこそ今の自分があると感じていますし、本当に悔いはない3年間でした。

大学ではボランチ転向で新境地を開拓し急成長

[写真]=兼子愼一郎

続いて大学での話を聞きたいのですが、まず法政大学に進学した理由を教えてください。
松井 スカウトの方に声をかけられて法政大学の練習に参加したら、「ぜひ推薦でウチに来てほしい」と言ってもらえて、ご縁を感じて入学を決めました。

入学してからの印象はいかがですか?
松井 まず感じたのは「本当に4年間このなかでやっていけるのだろうか?」ということ。法政大学はしっかりつなぐスタイルで高校生時代とは真逆だったので、最初はとても戸惑いながらサッカーをしていました。
 何よりうまい先輩ばかりでレベルが高く、自分の武器も全く通用しませんでした。セカンドボールも拾えないし、身体でぶつかっても勝てない。どうしていいか分からない、という思いでしたね。

入学してしばらくは、センターバックでプレーをしていましたよね。
松井 1~2年生では、センターバックとしてIリーグでプレーしていました。2年生の夏に出場した関東リーグの試合では何もできずに4失点して、それからBチームに落ちてしまったんです。ただ、3年生のときに、長山監督からボランチで起用されてからはトップチームに絡めるようになりました。

ボランチにコンバートしてからはいかがでしたか? 昨年から今年にかけての成長は、目覚ましいものがあったように思えますが。
松井 最初は本当に何もできなかったですね。守備で活躍できるわけでもなく、攻撃で違いを生み出せるわけでもなく……。試合の度に自分自身のプレーに納得がいかない状況でしたが、「とにかく自分でやれることを精一杯やろう」と考えました。まず自分の良さは守備ということを再確認して、誰よりも多く走ったり、先輩がミスしたボールを奪い返したりを意識しました。プレーを整理することで、試合での感覚も少しずつ良くなっていったんです。

今のお話にもありましたが、特に「ここを見て欲しい!」というプレーを教えてください。
松井 守備時の運動量の部分、それからボール奪取ですね。最近は攻撃の質を高めることにもチャレンジしていて、ラストパスや、ボックス内に入ってシュートを決めることも意識しています。攻守にわたっての存在感は見てほしいですね。

そうした成長があってこそ、プロへの道が開けたんですね。最後に、高校選手権を目指し日々練習に励む部活生にメッセージをお願いします。
松井 高校選手権は、サッカーをやっている人であれば一度は憧れる夢の場所。たどり着くまでの道は厳しいですが、“あの場所”に立てたときの感情は一生忘れられないものです。そのために大事なのは、とにかくサッカーを楽しむこと。何事も、楽しまないと結果はついてこないと思うので。あとは、いつも応援をしてくれる多くの人たちのことを忘れずに、感謝の思いを持ちながらサッカーをしてほしいと思います。

松井蓮之×日本シグマックス・スポーツ向けサポート&ケア製品「ZAMST」

選手としてより高みを目指すためには、毎日のコンディション維持が欠かせない。
大学サッカーの舞台で輝くトップ選手たちに、ケガを予防しベストのパフォーマンスを発揮する秘訣や、日本シグマックスが展開するスポーツ向けサポート・ケア製品「ZAMST(ザムスト)」シリーズの使用感などを聞いた。

[写真]=兼子愼一郎

松井選手はあまりケガをしたことがないそうですが、予防などで心がけている部分はありますか?
松井 心がけているのは、ストレッチを入念にすることですね。それ以外には、これと言って特別なことはしていません。それでもケガをしないので、周りからは鉄人と呼ばれています(笑)。自分でも「なんでこんなにケガをしないのだろう?」と思うことがありますね。
ケガ予防に適したザムストのインソールや足首のサポーターを使用してみて、いかがでしたか?
松井 実はインソールを使うのは初めてなのですが、踏み込みやすさが印象的ですね。ズレなども全く感じないですし、力が足に伝わりやすい。自分の足に合うなと感じています。セカンドボールに反応するときもしっかり踏み込め、滑ることもなかったですね。
足首のサポーターは、つけた瞬間から足になじんでいる感覚があって、練習中も違和感はありませんでした。プレー中に足首を捻ったことがあるので、これがあると安心感があります。
自分で簡単につけられるのも良いですね。テーピングと違って、練習前の時間がない時も素早く装着ができます。
ふくらはぎを保護するカーフスリーブの使用感を教えてください。
松井 カーフスリーブは、主に試合前の移動時間に使いました。ちょうど良い締め付け感で以前よりも疲れない感じがしましたね。試合中にふくらはぎがつってしまう選手も多いので、そういう人には特に合っていると思います。
こうしたケア製品を、どのような選手に勧めたいと思いますか?
松井 例えば足首を捻りやすい選手は絶対にサポーターを使用したほうが良いですし、自分の身体に合わせてケア製品を活用してほしいなと思います。日頃から身体への負担を軽減する意識を持つことが、ケガの防止につながると思います。
インソールに関しては、「興味がない」「入れなくても良いかな」と思っている選手が多いと思いますが、一度試したら良さが分かるのでぜひ使ってほしいですね。僕のようにボランチでよく上下動するタイプの選手、セカンドボールの回収やカバーリングで広範囲に動く選手には特にオススメしたいです。

[写真]=兼子愼一郎

「ZAMST」サッカー用サポートアイテム

■「ZAMST」サッカー専用インソール「Footcraft FOOTBALL STYLE」(税込¥5,940)
製品の詳細は公式サイトにてご確認ください

■「ZAMST」カーフスリーブ(両足入り・税込¥2,640)
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■「ZAMST」足首サポーター「FILMISTA ANKLE」(左右別・税込¥2,970
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[写真]=兼子愼一郎

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