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東洋大、好守から流れを掴み首位・流経大に3ゴールを奪い完勝!

2017.05.24

この試合の最優秀選手に選ばれた浦上

JR東日本カップ2017第91回関東大学サッカーリーグ戦第6節 東洋大学 3-0 流通経済大学

文=土橋岳(スポーツ東洋)

 前節、完封勝利を収めて今季初の連勝を狙う東洋大学は、首位の流通経済大学と対戦。前半にFW坂元達裕のゴールで先制すると、その後も追加点を重ね3点をリードする。守備陣も2試合連続無失点で締め、3-0と完勝し勝ち点3を積み上げた。

 流経大はこれまでの5試合で11得点とリーグ1位の得点力を持つ。序盤から押され気味の東洋大だったが、ファーストチャンスをものにする。前半16分、DF浦上仁騎のロングパスが右サイドを駆け上がったDF坂本涼斗に渡る。坂本が一人かわしてクロスを上げると、走り込んだ坂元が右足で合わせ先制した。「しっかり決め切れた」と言う坂元はこれで3試合連続ゴールと好調をキープしている。これで勢いに乗った東洋大は32分、パスで左サイドを崩すと、MF宮吉悠太のマイナスのクロスにエリア内に走り込んだMF勝野瑛がシュート。ボールはポストに当たりゴールネットを揺らした。前半はそのまま2-0で終了。両サイドが機能し、少ないチャンスを得点につなげた。

 後半、同点を狙いに来た流経大は開始早々に選手を入れ替え攻撃的に出る。すると52分、コーナーキックのこぼれ球を拾われミドルシュートを打たれると、GK伊藤俊祐が弾いたところを詰められるが、オフサイドの判定に救われる。その後も流経大のペースで試合が進むが、守備に人数を掛け得点は与えない。すると65分、試合を決定づける追加点を奪う。クロスのこぼれ球を相手に拾われるが、ゴールライン際で坂元がボールを奪うとFW丹代藍人が押し込んだ。「自分の前にたまたまボールが来て蹴ったら入った」と言う丹代だったが「それでも嬉しかった」と今シーズン2点目を喜んだ。その後はセンターバックを中心に守り切り試合終了。この試合の最優秀選手には最終ラインを支えながら先制点の起点にもなり、攻守で勝利に貢献した浦上が選ばれた。

 古川毅監督が「理想的な勝ち方」と言う通り、完璧な試合内容だった。コンパクトな守備で相手に決定的なチャンスを作らせず、少ないチャンスをものにする。古川監督が目指す1部での戦い方を見事、体現してみせた。後半は押し込まれる展開が続いたが、「攻撃陣の守備が疎かになるとそこから全て崩れてしまうので、自分たちは最後まで折れずに走り続けようと話していた」(坂元)と前線が足を止めることなく守備に奮闘。チーム全員の守備意識の高さが無失点という結果につながった。加えて嬉しい復帰もあった。後半ロスタイムにはイングランドに留学していたFW阿部敬太がおよそ1年振りに出場。古川監督も「なんとか前期リーグに間に合って良かった」とこれからの活躍に期待した。次節の相手は慶應義塾大学。上位進出へ、再び守備から流れを作り3連勝を狙う。

選手のコメントはスポーツ東洋のホームページ(http://http://sports-toyo.com/news/detail/id/6562)をご覧ください!

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