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「目の前の試合だけを見ること」…明治大GK服部、DF河面、FW丹羽がリーグ優勝の要因を語る

2016.12.05

写真左から明治大のFW丹羽、GK服部、DF河面

 今季のJR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦を圧倒的な強さで制した明治大学。開幕前の下馬評は決して高くなかったが、ふたを開けてみれば現行制度での史上最速優勝、1部最多の11連勝を果たし、大学3大タイトルの一つである総理大臣杯も初制覇する歴史的なシーズンとなった。リーグベストイレブンに輝いたGKで主将の服部一輝選手、DF河面旺成選手、FW丹羽詩温選手がサッカーキング ハーフ・タイムに出演し、優勝の要因や将来について語った。

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――リーグ開幕前はそこまで下馬評は高くありませんでした。優勝できると思っていましたか?
服部 僕は優勝できると思っていましたね。弱いと言われてるチームこそ、まとまった時に勝てるのがサッカーだと思いますし、特に学生スポーツにおいてはそうだと思っています。今年の明治大は4年生を中心にまとまって戦うことができていたので、いけるんじゃないかと思っていました。
河面 僕は優勝できると思っていなかったです。というより、まずは「残留」を目標にシーズンに入りました。
丹羽 「今年の明治は大丈夫か?」という周囲の声が僕たちの耳にも入っていたので、開幕前は不安の方が大きかったです。

――リーグ戦で結果を残していくに連れて、「優勝できるぞ」という雰囲気になっていったのですか?
服部 逆にそういう雰囲気を作らないよう心掛けたことが、勝ち続けられた要因なのではないかと思います。結果に浮かれることなく、目の前の試合だけを見るようにしていました。

――それぞれ自分が優勝に貢献できたと思うポイントは?
服部 僕は「リーダーシップ」です。試合に出る選手だけでなく、部員全員のモチベーションを維持するために、常にコミュニケーションを取ることを意識していました。

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河面 試合中も後ろからずっと声を出し続けてくれましたし、チーム全体を落ち着かせたり、みんなのメンタル面に大きな影響を与えてくれたと思います。
丹羽 最後尾からFWにまで指示を出してくれるんですよ。いいプレーをしたら褒めてくれて、悪いプレーをしたら怒られて……。
服部 試合中はずっと叫んでいます(笑)。
丹羽 よく聞くのは「切り替え!」です。

――河面選手の貢献ポイントは?
河面 僕は守備です。明治大は守備が強みなので、僕たちDFが中心になって失点を0に抑えることを意識していました。そうすれば、あとはFWが点を取ってくれるので。

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――今季の明治大のスタイルは?
河面 FWからDFまで全員で意思を合わせてプレスを掛けるポイントを定めています。
服部 「ハイプレスからのショートカウンター」が今季のコンセプトです。「いい守備からいい攻撃へ」というサッカーが明治大の元々のスタイルなんですけど、去年までいた先輩の和泉竜司(現名古屋グランパス)くんや藤本佳希(現ファジアーノ岡山)くんという強力なFWが卒業したことで、今年は得点力不足になると言われていたんです。だから、より高い位置でボールを奪って簡単にゴールを奪うことを意識した結果、それがうまくハマったと思います。

――丹羽選手はどんなところで優勝に貢献できたと思いますか?
丹羽 前線からのハイプレスです。チームとして目指している形が「ハイプレスからのショートカウンター」だったので、僕自身が点を取れない時でもチームの約束事だけは忠実にこなそうと思ってやっていました。

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――優勝を決めた慶應義塾大学戦でのゴールについては?
丹羽 後期に入ってからなかなか点が取れてなかったので、優勝を決めるゴールは自分で決めたいと思っていたんです。だから、あそこで決められたのは良かったです。

――河面選手は大宮アルディージャへの加入が内定しています。加入を決めた理由は?
河面 スカウトの方が熱心に声を掛けてくれたことと、明治大の先輩の山越康平選手がいることが大きかったです。大宮の練習の雰囲気や、サッカーの内容について詳しく教えてもらいました。

――服部選手と丹羽選手はプロチームの練習に参加していますか?
服部 はい。
丹羽 僕も参加しています。

――今後の活躍を期待しています。
服部丹羽 プロになれるように頑張ります!

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