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王者・明治大、優勝決定後勝ち星なし…大量4失点で法政大に完敗 

2016.11.07

小出は劣勢の中で得点を挙げた [写真]=鈴木拓也(明大スポーツ)

JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦第21節 明治大学 1-4 法政大学

文=古賀章太郎(明大スポーツ)

 リーグ戦今季最多失点で完敗を喫した。両校集中応援日の中行われた法政大との一戦は、3分に失点を許し、序盤から法政大ペースに。その後も2点を追加され、0-3で前半を終える。得点が欲しい後半は、相手と均衡した試合運びを見せ、69分にはFKから小出悠太が得点を挙げる。しかし1分後に法政大に得点され1-4で敗戦。11連勝を飾り優勝を決定した第18節後は、一転勝ち星がないまま最終節を残すのみとなった。

 大量4失点で完敗だ。「勝利にこだわるってことを自分たちはできなかった」(小出)と優勝がすでに決まっていることで生まれた、気持ちの隙を突かれた。3分、15分と開始早々に2得点を許すと、36分にはPKを与えてしまい、前半だけで3失点の大量リードを許す。69分にFKから小出が1点を返すも、その1分後にさらなる失点を許してしまう。結果的に4失点と持ち味の堅守は発揮されなかった。「今までやってきたことができていなかった」(柴戸海)と敗因に3原則やハイプレスからのショートカウンターなど1年間徹底してきたことができていなかったことを挙げた。堅守が機能しなかったことで、守備から攻撃へと流れをつなぐ「らしい」サッカーが体現できなかった。 

 新しい試みで挑んだ。第19節順天堂大学戦では、劣勢な状況になった際に用いた3-4-3。トーナメント戦となるインカレで劣勢になり、攻めに徹する時を想定して、今試合はスタート時から用いた。同じフォーメーションを用いる法政大とミラーゲームを演じ、相手の攻撃的な布陣を抑える狙いもあったが、3枚という守備の枚数の少なさを突かれ、結果は1-4で敗北。「みんながボールをもらいにいって、スペースがない中で回すシーンが多くなってしまった」(丹羽詩温)と攻撃面でも前線の枚数をうまく生かすことができなかった。一つのオプションである3バックシステムの完成度は攻守において完全とは程遠い出来だ。最終節も含め約1か月後に迫るインカレまでには改善を図りたい。

 修正に急を要する。守備の要である小出は、次戦の勝利の必須事項に守備の早急な立て直しを挙げた。次戦はリーグ最終戦。12月に行われるインカレに向け、調整する最後のチャンスだ。「筑波大に勝利することがチームの状況を変えることができるし、インカレまでいい雰囲気で持っていけると思う」(小出)。次戦の筑波大戦でしっかりと勝利を物にして、悲願の3冠達成に弾みをつけたい。

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