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立命館大が富士大に快勝…雷で2時間開始遅れるも「良いサポートがあった」/総理大臣杯

2016.08.07

2006年大会以来の出場で1回戦を突破した立命館大 [写真]=濱田祥文

 第40回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント1回戦が6日に行われ、富士大学と立命館大学が対戦した。

 4回目の出場で初の1回戦突破を目指す富士大と、優勝を果たした2006年大会以来の出場となる立命館大の対戦。序盤は互いに相手の様子をうかがう静かな立ち上がりとなった。

 最初にチャンスを迎えたのは立命館大。18分、左サイドのFKから國分伸太郎がクロスボールを供給すると、池松大騎が上手くヘディングで合わせる。しかしこれはポスト右に外れる。対する富士大は29分、ペナルティエリア内でボールを受けた熊谷心真がフリーの状態から左足を振りぬくもGKの正面。その後は互いに決定的なチャンスを生み出すことができず、スコアレスで前半を折り返す。

「前半は上手くつなげず、我慢しなければならない時間が続いたが、ハーフタイムに選手間でコミュニケーションを取ることで上手く修正ができた」とGK白坂楓馬が語ったように、後半は立命館大が主導権を握り富士大ゴールに襲い掛かる。右サイドの國分を起点とした攻撃で相手陣内に攻め込むと、迎えた53分、右サイドを突破した中野匠がペナルティエリア内で倒されPKを獲得。これを中野自らが落ち着いて沈め、立命館大が先制点を奪う。その4分後の57分には、CKの混戦から池松が押し込み追加点。さらに71分にはMF高畑智也が強烈なミドルシュートを放ち、試合を決定づける3点目を挙げた。試合はこのまま終了し、後半に3得点を挙げた立命館大が、2回戦進出を決めた。

 3点目を決めた高畑は、試合を振り返り、「立命館はパスサッカーのチーム。前半は相手に上手く守られたが、試合を通じてパスを回し続けることで、後半は相手が疲れてプレスをかけられなくなった。良い試合運びができた」とコメント。2回戦で対戦する筑波大学については、「筑波大も立命館大と同じようなパスサッカーをする」と分析し、「パスサッカーを貫いて、筑波大よりも球際の強さと切り替え速さ、運動量で上回って勝ちたい」と次戦へ意気込んだ。

 また、試合前には雷の影響でキックオフが2時間遅れるアクシデントがあったが、米田隆監督は「試合に臨む気持ちができていたので問題なかった」と振り返るとともに、「サポートに入っている選手が急遽軽食を買い出しに行ったり、様々なところで良いサポートをしてくれた」と、チーム全体でつかみ取った勝利を喜んだ。

【スコア】
富士大 0-3 立命館大

【得点者】
0-1 53分 中野匠(立命館大)
0-2 57分 池松大騎(立命館大)
0-3 71分 高畑智也(立命館大)

取材・文=濱田祥文

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