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明治大、壮絶な撃ち合いの末にPK戦で勝利…アミノバイタル杯連覇まであと2勝

2016.07.01

PK戦を制して喜ぶ明治大メンバー [写真]=鈴木拓也(明大スポーツ)

 3度も追いつかれる激闘となった。「アミノバイタル」カップ2016第5回関東大学サッカートーナメント大会(兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選)3回戦は関東大学リーグ1部所属の日本体育大学と対決。前半を2-0で折り返すも、後半は立て続けに失点して同点に。86分には木戸皓貴が勝ち越し弾を決めると、その3分後に同点弾を許し3-3で延長戦へ突入。すると91分に木戸が再度勝ち越し弾を決めるも、110分にまたもや失点。勝敗はPK戦に委ねられ、日体大の10人目が失敗し、試合終了。ベスト4入りを決め、準決勝へ勝ち進んだ。

 試合終了のホイッスルとともに、服部一輝主将の元へ選手が駆け寄った。会場に緊張感が漂う中で行われたPK戦はどちらも譲らずサドンデスへ。両校の選手がしっかり決めていき、10人目となるキッカーは公式戦初出場の上夷克典。選手と監督が肩を組んで見守る中、「決めることだけを考えて打ちました」(上夷)。落ち着いてゴールへ流し込み、10人連続成功を果たした。そして、日体大の10人目が放ったボールはゴール上へ飛んでいき、勝利の歓喜に満ちた。

 一心を胸に全員でつかんだ勝利だ。取っても取り返してくる日体大の攻撃を「まともに受けすぎてしまいました」と栗田大輔監督。負けたら終わりのトーナメントにより、必死に勝利を狙う姿勢が死闘を生むこととなった。しかし「誰が出ても同じサッカーできることが今年の明治の特長」(服部)。この試合、河面旺成や柴戸海は本職でないセンターバックのポジションにつき、選手交代は5人。特に、中盤の選手は3人も変えていたが、延長戦を終えるまで一貫して明治大らしいサッカーをすることができていた。また、PK戦の10人全員成功も「チームが一つになっていっているのかなと思います」と柴戸。揺るぎない一体感が勝利へと導いた。

 2点リードを生かせず、一気に攻め込まれてしまった。4分、佐藤亮が幸先良く先制点を決め、45分には河面の直接FKから追加点と一方的な試合展開となっていた前半。しかし、後半に入ると、開始3分で相手に押し込まれ失点を許してしまう。出鼻をくじかれ日体大に勢いを与え、59分にも失点。「ボランチの距離やセンターバックの距離が空いてしまった」(柴戸)。スペースを突かれ押し込まれるようになり、流れは決して良くなかった。また、3失点目をはじめ、サイドから崩されることも多く「ディフェンスの組織としても、自分としてもレベルが足りない」(服部)。この試合を欠場したセンターバックの小出悠太と鳥海晃司の穴を埋め切ることできず。今季初の4失点を喫してしまった。

 チームワークで死闘を制した。試合終了後は、選手全員が勝利の喜びをかみしめ、屈託のない笑顔を見せた。「全員が信じられたという部分では、相手より勝ったんじゃないかと思います」(木戸)。2試合連続で死闘となるも、互いを信頼し、チームの合言葉スローガンである『一心』で乗り切った。次戦の相手も1部の早稲田大学と難しい試合が予想されているが「しっかりとコンディションを整えて自分たちのサッカーをできるように頑張っていきたいです」(服部)。優勝まであと2勝と迫っている。アミノバイタルカップ連覇を見据え、一丸となって勝利をつかみ取る。

文=臼井美理亜(明大スポーツ)

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