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関西大、伝統の一戦“関関サッカー定期戦”を制す…エースの加賀山泰毅が2ゴール

2016.05.10

2ゴールを決めた加賀山(11番)ら勝利を喜ぶ関西大メンバー [写真]=林亮佑(関西大学体育会本部関大スポーツ編集局)

 伝統の一戦、関関戦(2016年度 第94回 関西学生サッカーリーグ1部 前期 第6節を関関戦として実施)。絶対に勝たなければならない関西学院大学と対峙した。試合前には“第61回関関サッカー定期戦”の開会セレモニーがあり、関西大サッカー部部長の黒田勇教授より両校に対して激励があった。両校選手にも力が入る。「絶対に勝ちたい」という関西大と関西学院大の熱い思いがキンチョウスタジアムで激突した。

 試合開始早々に関西学院大がFKを獲得。絶好のシュートチャンスをつかんだ関西学院大はゴール前に蹴り込むものの、GK前川黛也が素早く反応して得点を許さない。直後には竹下玲王がペナルティエリア右前からロングシュート。惜しくもバーに当たり先制とはならない。拮抗する力関係の中、先制点を決めたのは関西学院大だった。13分に関西学院大攻撃陣が果敢に攻め上がり、ディフェンスが懸命な対応をするも裏を突かれて失点。嫌な空気が流れるかと思われたが、加賀山泰毅が10分も経たないうちにそれをかき消した。

 16分、布施周士がボールを奪うと、竹下、藤村洋太とボールをつなぎ、最後は加賀山がシュート。一度ボールがはね返り宙を浮くも、加賀山が再度シュートを放ってゴールに突き刺した。そう簡単には負けられない。関西大の思いは並大抵のものではないということを関西学院大に思い知らせた。29分には関西大のゴール前に関西学院大の選手が飛び出す。応援席からは悲鳴が上がるものの、DF塩谷仁、荒木隼人、GK前川が得点を許さない。前半を1-1で終わらせ、勝利の可能性は十分にある状態で後半へと進む。

 59分にはペナルティエリア外から弾丸シュートを関西学院大が放つものの、MF鈴木拳士郎が弾き出す。67分にもピンチは訪れる。ペナルティエリア内で混戦のボールを竹下が外へ蹴り出す。しかし、関西学院大の攻撃は甘くなく、拾ったディフェンスがゴール前に戻すものの、シュートはミートせず、運も味方につけた。なんとしても勝ちたい。選手、スタッフ、応援、全員の熱い気持ちが堅い関西学院大の守備を破った。DF飯塚郁仁が関西学院大からボールを奪い、サイドを50メートル以上駆け上がり、右サイドのMF森主麗司にボールをつなぐ。そこから、布施へとつなぎ、最後は加賀山が飛び込む形でシュート。逆転ゴールを決めた。負けられない戦いは相手も同じ。関西学院大はせめてドローで終わらせようと怒とうの攻撃をしかけてくる。関西大は魂のセーブで守り抜き、勝利のホイッスルが鳴り響いた。

 結果は2-1で勝利を収めた。昨季、最強と言われた関西学院大を倒した関西大は、やはり何かが違う。『全員サッカーで日本一』達成へ――。関西学院大撃破は確かな大きな一歩となった。「全国で関西の脅威となるチームは関西大」と言われるように、まずは連勝を積み重ねる。次節、大阪教育大学はリーグ最下位。しかし、侮ることなく、確実に勝つ準備をして臨みたい。

文=水野真(関西大学体育会本部関大スポーツ編集局)

選手のコメントは関大スポーツのホームページ(http://kanspo.univ.nikkansports.com/?p=4936)に掲載しています。また、関大スポーツは関西大学の選手に独占インタビューを行い定期的にインターネットに掲載しております。その他にもTwitter(@kanspo)にて試合速報を行っています。ぜひ、ご覧ください!

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