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関西大、竹下玲王の同点弾も及ばず開幕3連敗…終了間際の失点で阪南大に惜敗

2016.04.25

関西大FW竹下玲王が同点弾を決めるも敗戦を喫した [写真]=水野真(関西大学体育会本部関大スポーツ編集局)

 2016年度 第94回 関西学生サッカーリーグ1部では、未だ勝ち点を奪えていない関西大学。日本一を目指すチームとしてはそろそろ勝利をつかみたい。第3節の相手は阪南大学。昨季後期リーグでは加賀山泰毅がハットトリックを達成し、4-1の勝利を収めた。しかしその後、阪南大はインカレ(アパマンショップPresents 平成27年度第64回全日本大学サッカー選手権大会)で準優勝するなど強豪としての力を存分に発揮している。

 前半早々にDF池端翼太がセンターラインを割った辺りからロングシュートを放つ。しかし、これは相手GKが対応し、得点につながらない。だが、関西大の点を取りたい強い姿勢がスタートからあふれた証拠となった。その後もMF清永丈瑠がCKからチャンスを作り、初スタメンに選ばれたDF黒川圭介が相手選手からボールを奪うなど強気な姿勢を見せていく。

 しかし、8分にはペナルティエリア外で得たFKから阪南大が牙をむく。関西大が保持していたボールを奪うと、すかさず関西大ゴールへ。関西大DF陣が懸命な対応を図るも守りきれず失点。先制を譲ってしまった。前節までならここで嫌な空気が流れ始めるが今節は違った。粘り強くあきらめない姿勢を強く出し続ける。

 28分にGK前川黛也が自陣中央から相手ゴール前まで大きな浮き球のパスを送り、FW竹下玲王が対応しようと飛びあがるが、相手DF3人も同時にジャンプし阻まれる。だが、ここから竹下が圧巻のプレーをみせる。誰も対応ができなかったボールはゴール前へ転がったものの、竹下が着地後、素早く回り込みボールをキープ。GKが走り出して来たが、それを交わしてゴールを守る者を全て振り払ってから、ゴールネットを揺らした。その後も清永が3度のCKを得たが、得点にはつながらない。しかし、熱い応援は鳴りやまず、選手たちを鼓舞し続ける。

 後半にはDF諸石健太、MF森主麗司、清永の3人がパスをつなぎながらゴールに近づき、阪南大守備陣を翻ろうするが、得点にはつながらない。終盤になってくるにつれて、試合の流れは関西大側から阪南大側へと移っていく。78分には、強烈なカウンターを受けるものの、攻守全員でゴールを守りに走り、最後は守護神の前川がボールを手中に収めて難を乗りきる。このまま引き分けかと思われたが、悲劇は89分に起きた。強力な相手攻撃陣に守りきれず、関西大のゴール右へ強烈なシュートが刺さり、1-2。軍配は阪南大に上がった。

 最後まで戦う姿勢を見せ続けた関西大は前節、前々節よりも明らかにチームとしての一体感を得ている。また、FWも得点した竹下を筆頭に加賀山、吉井佑将、俵脩造と期待できる選手も多い。「全員サッカーで日本一」実現へ。次節こそは勝利を呼び込みたい。いや、必ずや勝つ。

文=水野真(関西大学体育会本部関大スポーツ編集局)

選手のコメントは関大スポーツのホームページ(http://kanspo.univ.nikkansports.com/?p=4322)に掲載しています。また、関大スポーツは関西大学の選手に独占インタビューを行い定期的にインターネットに掲載しております。その他にもTwitter(@kanspo)にて試合速報を行っています。ぜひ、ご覧ください!

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