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早稲田大がPK戦で吉備国際大を撃破…/インカレ女子2回戦

2015.12.28

文=濱田祥文

 12月28日、第24回全日本大学女子サッカー選手権大会(インカレ)の2回戦が行われ、早稲田大学と吉備国際大学が対戦した。

 関東リーグ王者と前回大会3位の対戦となったこのカード。前半は、早稲田大がサイドを起点とした攻撃から試合のペースをつかむ。8分、左サイドからのグラウンダーのクロスにMF高木ひかりが右足を振りぬくがバーの上に外れる。28分にもMF高木が裏に抜けだしシュートを放つが、相手GKの正面をついた。試合が動いたのは34分。左サイドに抜けだしたMF高木のクロスが逆サイドのMF大島瑞稀に渡ると、冷静にコースを突いたシュートを突き刺し、早稲田大が先制点を奪う。早稲田大はその後も、激しいプレッシングからのカウンターでゴールに迫るが、得点は生まれず、早稲田大リードで前半を折り返す。

 前半は早稲田大の厳しい守備に苦しんだ吉備国際大だが、後半はシンプルに前線を狙う攻撃で反撃に出る。62分、MF吉武愛美のクロスにFW池尻茉由が合わせるが惜しくも枠の外に外れる。直後の63分には途中出場のMF倉員史帆が裏に抜けだし一対一の場面を迎えるがオフサイドの判定。さらにたたみ掛ける吉備国際大は66分、FKの混戦からFW濱本まりんが押しこみ、試合を振りだしに戻す。終盤の87分には、MF倉員の右サイドからのクロスにFW濱本がボレーで合わせるがわずかにゴール右へ外れ、試合はこのままタイムアップ。90分で決着がつかず、PK戦に突入した。

 今大会初となったPK戦は、両者1人ずつ失敗して迎えた7人目。吉備国際大MF倉員のシュートを早稲田大GK河邊花観がストップ。そして、MF正野可菜子が冷静に決め、早稲田大が準々決勝進出を決めた。

 早稲田大の福島廣樹監督は試合後、「吉備国際大はなでしこリーグで戦っているチーム。個人技もあり技術も高いので、選手には球際で絶対に負けないように伝えていた。最後は足が止まってしまったがよくがんばった」とコメント。「今大会、試合に出ている18名以外の選手は東京に残っている。その選手のためにも準々決勝も勝って東京に戻りたい」と次の試合に向けて意気込んだ。

 準々決勝では、姫路獨協大学と対戦することが決定。キャプテンのMF松川智は「姫路獨協大には一昨年にこの場所で3-4で負けている。リベンジする絶好の機会がきたので、絶対に勝って東京に残っているメンバーにいい報告がしたい」と次戦の必勝を誓った。

【スコア】
早稲田大 1-1(PK6-5) 吉備国際大

【得点者】
34分 1-0 大島瑞稀(早稲田大)
66分 1-1 濱本まりん(吉備国際大)

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