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【インカレ注目チーム】あの悔しさを晴らすために…慶應大が46年ぶりのインカレ制覇に挑む

2015.12.07

文=小林将平(慶應スポーツ)、写真=氏家滉登(慶應スポーツ)

 関東大学リーグ閉幕から1カ月。第64回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の2回戦から、慶應義塾大学(関東第3代表)が登場する。リーグ戦では第18節で首位に立ちながら最後の4試合で失速し、63年ぶりのリーグ制覇を逃した慶應大。選手たちはインカレで有終の美を飾るべく燃えている。

 リーグ戦で46年ぶりに3連勝を達成するなど、今シーズンの慶應大にはリーグ制覇という目標を成し遂げるだけの力が確かにあった。第18節の専修大学戦では、後半アディショナルタイムにMF宮地元貴が劇的な同点弾を決めて首位に浮上するも、次の早稲田大学戦で敗戦を喫するなどまさかの失速。手中に収めかけていた頂点の座は、するりするりと逃げていった。優勝を逃す一因となったのが、“勝負弱さ”だ。関東大学リーグからインカレに出場する他の5校との対戦成績は、3勝3分け4敗。MF松木駿之介が「負けてはいけない、勝ちが絶対条件の試合、勝負の試合で負けてしまっている」と話すなど、強豪校との試合で勝ち点を積みあげることができなかった。特に、優勝した早稲田大にはリーグ戦で2敗。早慶戦という要素も加わった重要な試合で、やはり勝ちきることができなかった。全国の強豪校が集うインカレの舞台で勝負弱さを払しょくし、来シーズンへとつなげたい。

 チームには明るい話題も多い。関東大学リーグのベストイレブンに、DF久保飛翔(ファジアーノ加入内定)とMF山田融が選出。さらに、東京中日スポーツ賞にFW山本哲平が、新人賞に松木が選ばれた。また、先日発表された2年後のユニバーシアード大会を目指す全日本大学選抜の一次選考会参加メンバーにMF渡辺夏彦とMF手塚朋克、松木が選出されるなど、個々の実力はチーム外からも確実に評価されている。各選手が自信を持って全国の猛者たちに挑むことができるだろう。

「日本一を絶対に取るという気持ちは全員が持っている」と話す久保主将や、Jリーグで経験を積んで“帰還”したエース端山豪(アルビレックス新潟加入内定)をはじめとする4年生たちにとっては、このインカレが大学サッカーの最終章となる。須田芳正監督が「日本一に向けて、また一緒になってがんばっていきたい」と全幅の信頼を寄せる4年生たちの意地と、「最後4年生を笑って卒業させてあげられるように」(松木)という下級生たちの想いを合わせて、荒鷲イレブンは頂を目指す。

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慶應大の初戦は12月10日に行われ、大阪体育大学vsIPU・環太平洋大学の勝者と対戦します。
慶應スポーツのホームページ(http://keispo.org/wordpress/)では、試合レポートや選手のコメントを掲載しています。またTwitter(@keispo2015)にて試合速報をしておりますので、そちらもご利用ください!

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