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明治大が流経大に1-0で無失点勝利…優勝へ可能性残す/関東大学1部リーグ第19節

2015.10.26

文=渡邊弘基(明大スポーツ)

 勝利の風は明治大学に吹いた。両校の勝ち点差は1で、優勝争い生き残りを懸けた流通経済大学との大一番。立ちあがりから明治大はボールをつないでいき、相手のロングボールはしっかりクリアする安定したプレーを見せる。そしてスコアレスで迎えた前半23分、差波優人のスルーパスを受けた藤本佳希が相手DFを抜き去り右足のシュートで先制点を獲得。後半になっても流経大の勢いに屈せず、1-0でライバルを下した。勝ち点3を得た明治大は3位に浮上した。

 求めていた形のゴールだった。前半23分、自陣でパスをもらった差波がドリブルで駆けあがり、前線で走りだした藤本に絶妙なスルーパスを送る。ファーストタッチで相手DFの前に出た藤本はそのまま右足で先制ゴール。まさに「狙いどおり」(栗田大輔監督)。風が吹き荒れ、高さで劣っていた明治大。そこで下でボールをつなぎ裏を狙う戦法を展開し、速いカウンターは多くの決定機を作った。「できないことをするより相手にとって嫌なこと」(藤本)。藤本は前節の国士舘大学戦でも裏への抜けだしで得点している。前線での体を張ったボールキープに加え、背後への鋭い動きだし。フィジカルモンスターが再びのゴール量産へさらなる進化を果たした。

 ライバルの手法は読めていた。今年と一昨年の総理大臣杯では両試合とも先制点を挙げながらも追いつかれている。今試合も流経大に高さで分がある上に、追い風を利用しロングボールを蹴られ、一瞬の油断も許されなかったが「こういうサッカーをやってくるだろうと想像がついた」と栗田監督。案の定、後半になり流経大にボールを打ちこまれることが増えるも、最後まで集中した連携と体を張ったクリアで阻止。「ゼロで抑えたことは次につながる」(山越康平)。粘り強い守備で持ち前の堅守を見せつけ守りきった。

 優勝は諦めない。勝利のない長いトンネルを経験し6位で折り返した前期リーグ戦。しかし、法政大学や国士舘大など上位大学との連戦で全勝し、後期は波に乗りいまだ1敗のみ。同節では早稲田大学が慶應義塾大学を破り単独首位となり、残り3戦で全勝してもタイトルは約束されない。だが「負けたら終わり」(山越)。勝たなければ始まらない。「後期の明治」の底力が問われる。

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