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東洋大、MF小島正之介が復活の同点弾…青山学院大に勝利/関東大学リーグ2部第18節

2015.10.20

文=當麻彰紘(スポーツ東洋)

 貴重な勝ち点3をもぎ取った。後半頭にPKを献上し先制されるも、途中から投入された小島正之介がゴールを奪い試合を振りだしに戻す。そして80分には小山北斗がミドルシュートをゴール右隅に決め、逆転勝利を飾った。

 待ち望んだ10番の復活劇だった。後半、先制点を許した直後に古川毅監督は「よりゴールに近づける」と小島を投入する。するとその3分後、ペナルティーエリア内で仙頭啓矢のパスを受けた小島が切り返すと左足を振りぬく。巻くような軌道を描いたシュートは見事にゴールに吸いこまれ、逆転への足掛かりとなる同点弾となった。

 ここまで苦しい思いを多く味わった。前期リーグの朝鮮大学戦で負傷交代ののち、アミノバイタルカップの明治大学戦で復帰を果たしたものの、本来の姿とは程遠い状態が続いていた。自身の調子とは裏腹に夏に快進撃を続けたチームには「ちょっと複雑な気持ちがあった」という。「自分の持ち味とかも全然出せなくて」と語ったように、復帰後は自慢のスピードが鳴りを潜め、足元でボールを受ける場面が多く見られた。この状態を見た古川監督は「せっかくスピードを持っているのだから(相手の)背後をまず第一に考えながら。そうすることでより足元で受けることも生きてくるし、両方持っておくと脅威になる」とアドバイスをした。

 この日の小島には輝きが戻っていた。同点弾を放った他にも相手DFを置き去りにするスピードと、それを生かしたドリブルで攻撃をけん引。縦横無尽に右サイドを駆け回った。そこには、誰もが知る小島の本来の姿があった。

 今の調子は「もうバッチリです!」と答えた小島。長い間苦しみ続けた10番がついに調子を取り戻したことにより、チームのギアはまた一つ上がった。昇格に向け、残りの4試合は小島が勝利へ導くカギとなる。

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選手のコメントはスポーツ東洋のホームページ(http://sports-toyo.com/news/detail/id/2763)をご覧ください!

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