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慶應大が攻守において順天堂大を圧倒し、後期開幕3連勝で視界良好/関東大学リーグ第12節延期分

2015.09.24

文=森本凜太郎(慶應スポーツ)

 ここ2試合で7得点とオフェンス陣が好調の慶應義塾大学。先週末に行われた駒澤大学戦では危なげなく得点を重ね、3-0で勝利。中2日での試合となったが、勢いそのままにこの試合も慶應大攻撃陣が牙をむいた。前半30分に先制して1-0で折り返すと、後半早々に2点を追加。ほぼ完璧な内容で3-0と完封し、後期3連勝を飾った。

 今節は右サイドバックを務める溝渕雄志が、警告の累積で出場停止。その位置には手塚朋克が入り、一列前には渡辺夏彦がスターティングメンバーに復帰した。

 実りの秋とでも言うべきか。慶應大の勢いが止まらない。今日も青空の下、イレブンが躍動した。まずは5分、ハーフウェーライン付近でボールを受けた山本哲平が左足でロングシュート。際どいシュートで順天堂大学ゴールを脅かす。一方の順天堂大はボールを保持しながらもなかなかチャンスに結びつけることができない。それは慶應大の組織的な守備が、順天堂大の縦パスを上手く封じていたからだ。すると30分、敵陣中央でボールを受けた田中健太がドリブルで相手を剥がすと、右前方に空いた広大なスペースにパスを送る。そこへ走りこんだ渡辺が中央に折り返すと、最後は松木駿之介が押しこんで先制。松木の4試合連続ゴールで全く無駄のない完璧な攻撃を完成させた。

 後半も慶應大が攻めたてる。53分、ファイナルサードでボールを持った渡辺が強烈なミドルシュートを放ち、これがゴール左隅に突き刺さる。1得点1アシストで好調ぶりをアピールした。すると慶應大はその後すぐに試合を決めにかかる。56分、カウンターから左サイドの裏のスペースへ抜けだした山本が中央へパスを送ると、待っていたのは絶好調の松木。ゴールを背にしていたが、巧みなコントロールから右足を振り抜き勝負あり。ルーキーの得点ランキング3位となる7ゴール目で3-0とした慶應大は、終了間際に迎えたピンチもGK宮原隆志のビッグセーブでしのぐと、見事完封での3連勝を収めた。

 直近3試合で10得点と破壊力が増している慶應大攻撃陣。だが、この試合では守備陣の仕上がりの良さがとても強く印象に残った。ボールを大事に保持するスタイルの順天堂大を相手に、カギとなる「縦パス」を完全に封じてみせた。ボランチの位置に屈強な宮地元貴が構えることによって、中盤における守備の構成力が格段に高まった。久保飛翔と望月大知の両センターバックも自信を持って、前でチャレンジすることができていた。

 関東大学サッカーリーグ1部での3連勝は実に46年ぶり。3位で迎える次節は須田監督が「一番安定したチーム」と評する法政大学との対戦だ。優勝を狙うために、絶対に落とせない一戦。攻守ともに充実の慶應大が愚直に勝ち点3をつかみにいく。

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