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東洋大、町田ゼルビア相手に善戦も…PK戦で敗れ準決勝敗退/天皇杯東京都予選

2015.08.21

文=河西樹(スポーツ東洋)

 天皇杯予選準決勝となった町田ゼルビア戦。決勝進出をめざす東洋大学は、格上相手に一歩も引かず、前後半をスコアレスドローで終える。延長戦でも決着はつかず、勝負はPK戦へ。7人目のキッカーとなったFW田中舟汰郎が外し、東洋大の準決勝敗退が決定した。

「惜しいではいけない、勝って周りを納得させる」古川毅監督は、そう選手たちを送り出した。その言葉を胸に、東洋大イレブンはJ3の町田ゼルビアを相手に怯むことなく立ち向かった。FW遊馬将也を中心に積極的に相手DFラインの裏を狙う姿勢を見せた。反対に、町田に攻め込まれる場面も、郡司昌弥、瀧澤修平を中心としたDF陣が集中した守りを見せ、相手に主導権を握らせなかった。プロチーム相手に互角以上のプレーをした東洋大はスコアレスで前半を折り返す。

 後半も立ち上がりから集中したプレーを見せる。終了間際には疲れからか危ないシーンが見られたが、86分にはMF徳市寛人がゴールライン上でシュートをブロックするなど、ビッグプレーも飛び出しゴールを割らせない。粘るDF陣のためにも得点をあげたい攻撃陣だったが町田DFに阻まれノーゴール。試合は延長戦にもつれ込んだ。

 延長戦に入ると、一転して東洋大のペースに。相手チームに足のつる選手が出る中、FW仙頭啓矢、遊馬をはじめ、足を止めることなくボールを追いかけた。延長後半終了間際にはロングボールから抜け出した遊馬がゴール前で倒されるが、ノーホイッスル。その後もゴールは奪えなかったが、延長戦のシュート数は東洋大6本、町田0本と数字上でも圧倒していた。

 試合の行方はPK戦にゆだねられた。両チーム1本も外さず、迎えた7人目。田中の蹴ったボールは無情にもゴール上へと外れた。思わず頭を抱えた田中を尻目に町田ゼルビアが決勝へのゴールを決め、東洋大学の天皇杯予選敗退が決まった。

「倒せる可能性は十分にあった」郡司をはじめ、多くの選手が口々に言う。実際に内容では決して負けてはいなかった。しかし、決められるところで決めなければ勝つことはできない。格上とはいえ、「惜しいだけではいけない」。勝つことが何より大切である。総理大臣杯、天皇杯を経て、この夏の経験を大いに生かし、後期リーグ戦へつなげていけるか期待だ。

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