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バルセロナの3冠に貢献したアルバがプロを目指す日本人選手へアドバイス「サッカーを楽しんでほしい」

2015.07.01

インタビュー=安田勇斗 写真=兼子愼一郎

 3冠を達成したバルセロナで不動の左サイドバックを務める、スペイン代表ジョルディ・アルバがオフを利用して初来日。自身の経験を基に、プロを目指す日本人選手へアドバイスを送った。

日本人選手はみんな努力家

――バルセロナのカンテラ(下部組織)出身ですが、当時はどんな毎日を過ごしていましたか?
アルバ まずは最初に言っておきたい。カンテラで過ごせたこと、それは家族のものすごい努力があったからなんだ。それがなければ僕はあそこでプレーできなかったと思う。バルサのカンテラは言うまでもなく素晴らしいところで、僕はずっとトップチームと同じ練習メニューを経験させてもらった。カンテラにいることでトップチームの雰囲気を肌で感じることができたんだ。それが大きかったし、今の自分にも役立っているね。

――バルセロナでトップレベルの選手になったあなたから、プロを目指す10代の日本人選手にアドバイスをください。
アルバ どの世界でもそうだけど、実力があるからといって必ずプロになれるわけじゃない。だからどんな結果になるにせよ、まずはサッカーを楽しんでほしい。それと学ぼうという気持ちを常に持ち続けてほしい。家族やコーチの助言をしっかり聞くことは本当に大事だと思う。それにもちろん努力も必要だ。あとはいろいろなことを犠牲にしなければプロにはなれないってことも覚えておいてほしい。遊びたい気持ちもあると思うけど我慢も必要なんだ。そういう中でも最初に言ったとおり、サッカーを楽しんでほしいね。

――日本サッカー、日本人選手にはどんな印象を持っていますか?
アルバ いろいろな試合を見てきて感じるのは、日本人選手はみんな努力家だということ。それから周りからのアドバイスをよく聞いて、常に学ぼうとしている印象がある。それと、テクニックがあってボールを扱うのがうまい。スペインのクラブに所属していた日本人選手を見たことがあるけど、フィジカルも強くなってきているイメージがあるね。

――今回来日して日本の印象はどうですか?
アルバ まだ数日しかいないけどすごくいい国だね。わずかな期間だけど、これまで接してきた方々は教養があって、温かい気持ちで対応してくれる。それとおもてなしの気持ちというか、僕を喜ばせようと本当に優しくしてくれるからうれしいね。元々日本人に対してはいいイメージを持っていたけど、それが想像以上でいい意味で裏切られたよ(笑)。そうそう、日本では10年ぶりに地下鉄に乗ったんだ。スペインでは人が集まってきてしまい、周りに迷惑をかけてしまうから乗れないんだ。久しぶりだったけど、誰からも話しかけられなかったし、運転も快適で安心して乗れたよ。

――観光して特に良かったところは?
アルバ 渋谷、明治神宮、上野のアメ横……いろいろ行ったけど、一番印象的だったのは浅草かな。すごく良かったからインスタグラムにその時の写真を投稿したんだ。

――最後に新しい武器、『X』について印象を聞かせてください。
アルバ すごく履き心地がいいね。それにこのスパイクは僕のプレースタイルに合っている。また、このビビッドなカラーも気に入っているんだ。サッカー選手は当然ながら自分のスタイルに合ったスパイクを求める。その点で『アディダス』はいつも僕にマッチしたスパイクを提供してくれるから本当に助かっているよ。

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