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出場停止で敗退も、長崎総科大附FW安藤瑞季は仲間に感謝「思い残すことはない」

2018.01.06

出場停止だった安藤は試合後、チームメイトに寄り添った [写真]=兼村竜介

 チームが敗れる様を、安藤瑞季はピッチの外から眺めるしかなかった。第96回全国高校サッカー選手権大会の準々決勝が5日に開催。セレッソ大阪加入内定のエース・安藤を累積警告による出場停止で欠いた長崎総科大附は流経大柏に0-3で完敗し、ベスト8で敗退となった。

 ここまで3試合連続でゴールを記録しながら、チームとして初めて到達した準々決勝の舞台に立てない悔しさ、チームの力になれない無力さ。それでも安藤は「ピッチに立っていなくても、自分は誰よりも勝ちたいと思っていた」という。その思いを声に乗せ、他のチームメイトとともにスタンドで声を枯らした。

「出たいと思ったところで出れるようになるものではないので、一生懸命声を出して応援しようと思いました。試合前には、『絶対信じてるから、勝てよ』と声を掛けて」

 しかし、サッカーの神様は、安藤をもう一度選手権のピッチに立たせてはくれなかった。後半開始早々の44分に先制を許すと、反撃に出ようとした隙を突かれてさらに失点。長崎総科大附は一矢報いることさえもできなかった。「みんな勝つ気でいたし、誰一人負けるとは思っていなかったけど、やっぱり勝負ってものはそんなに甘くない」と唇をかみ締めた安藤。だが、自身の高校サッカーに「思い残すことはない」という。

「これまで自分が点を取って勝たせてきたので、悔しさはあります。でも、みんなが一生懸命に戦う姿を見たら、自分がやってきた高校サッカーに思い残すことはなくて。点を取られても諦めないし、倒されても倒されても一生懸命立ち上がって、相手も強くて良いチームだった中で、みんなチャレンジャー精神を持って戦っていたと思います」

 さらに、長崎総科大附で過ごした3年間を振り返り、恩師への感謝の言葉を口にした。「小嶺(忠敏)監督の下でサッカーができたことが一番大きくて。厳しいことを言われたこともありましたけど、それが少しずつ自分たちの力になって、“人間力”がすごく鍛えられましたし、小嶺先生のおかげで今の自分があると思います」

 今大会で挙げた3ゴールについて、「コンスタントに点が取れたことは自信になりました」と語った安藤は、これからC大阪でプロ生活をスタートさせる。「これからはサッカーでご飯を食べていくために、もっと結果が求められます。自分よりも年上の人たちがライバルになるので、自分も負けじとプレーしてどんどん結果を残して、FWとしての価値を上げていきたい」

 この無念は必ず晴らす。ゴールへの意欲をさらに増したストライカーの目は、すでに次なる戦いを見据えていた。

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