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フットサルとの“二冠”狙う矢板中央 相乗効果狙う指揮官「融合させたい」

2018.01.03

三重に勝利し、三回戦へコマを進めた矢板中央 [写真]=山口剛生

取材・文=河合拓(提供:ストライカーデラックス編集部)

 2017年8月、矢板中央のサッカー部は日本一になった。といっても、これは第4回全日本ユース(U-18)フットサル大会での話。そしてチームのほとんどの選手たちは2年生だった。その大会では指揮を執らずに、スタンドから見ていた高橋健二監督は、「選手たちもそうですが、私自身もフットサルの接近する要素、攻守の切り替えがものすごく勉強になりました。フットサルとサッカーを融合させたいと思っています」と、話した。

 数少ない3年生として夏に日本一に輝いた稲見哲行は、その経験があったから選手権という同じ全国大会に入りやすかったと言い、さらに「フットサルで2年生が日本一になりましたが、それで『2年生に負けられない』という意識が3年生にも芽生えました。自分も出ていて『2年生は活気があるな、3年も負けていられないな』と自分でも思っていました」と、3年生の刺激になったと明かす。

 メンタル面だけではなく、プレーにも好影響は出ている。高橋監督は前半27分に最初の交代カードを切るなど、次々と選手を交代させた。途中出場した飯島翼、大塚尋斗らはフットサル大会の優勝メンバーだが、彼らが入るとプレーも変わる。極点にいえば、前半と後半で別のチームといえるくらい戦い方が変わるのだ。

「自分たちのチームは、前半に守備的に入ります。途中交代で入る選手がドリブラーだったり、スピードがあったり、違いを見せてくれる選手が多いので、先発の自分たちは、まず失点しないことを考えています」と、稲見はいう。

 前半はロングボールで攻めることが多かったが、後半には相手を押し込んだ状態から、飯島や山下育海を中心とした攻撃でシュートまで持ち込んだ。飯島は「フットサルをやっていた影響から、そういう狭いエリアでも崩せる形がありますし、信頼している味方だったら『ここに来る』とわかってくれています」と、手ごたえを口にする。

 多くの選手が試合にでる実力を持つうえに、2つの戦い方を使い分けられるのは、選手権を戦う上でも大きなメリットになるだろう。夏にフットサルで日本一となったチームは、今度は『本職』の高校サッカーで頂点を目指す。

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