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【高校選手権展望】<長崎総科大附>世代No.1FW安藤筆頭に強力陣容 名将・小嶺監督は新たな栄誉なるか

2017.12.29

長崎総科大附のエース・安藤瑞季 [写真]=吉田太郎

 高校サッカー界のレジェンドとも言える存在、小嶺忠敏監督に率いられた長崎総科大附は高校ナンバー1ストライカーも擁する注目校だ。島原商、国見の監督として数々の全国タイトルを獲得してきた小嶺監督は、11年から長崎総科大附を本格指導(08年より総監督、15年より監督)。それからまだ7年目だが、すでに長崎では頭一つ抜きん出た存在になっている。今年2月の九州新人戦で初優勝するなど各種九州タイトルも手にし始めて来ており、今冬には早くも5回目となる選手権出場を果たした。

 今年は“大会の顔”と言える存在のU-20日本代表候補FW安藤瑞季をはじめ、“九州屈指の点取り屋”MF荒木駿太や小嶺監督が認めるリーダー・DF田中純平主将、エースキラーのDF嶋中春児、GK湊大昂ら攻守に好選手多数。選手権では12年度のベスト16が過去最高成績となっているものの、今夏のインターハイベスト8を越える躍進、「一回一回勝っていって優勝したい」(荒木)という目標も十分に期待できるチームとなっている。

 安藤が「自分たちの強みはフィジカルだったり、球際で戦うことだったり、気持ちで戦う部分だったり。(そして)小嶺監督の教えてくれる部分は特別なもの」と語っていたが、名将の存在がチームにとって大きな支えになっていることは間違いない。

 72歳となった現在も変わらぬ情熱、本気で選手たちと接している小嶺監督だが、「(現代の子どもたちは)変なプライドがある。結構、わがまま言うんですよ(笑)。昔と違って手綱を緩めているところ」というように、選手たちの意見も聞き入れながら、それが上手くいかなかった場合は経験を踏まえて修正。同時に、選手、チームのベース作りには徹底して取り組み、体力強化のために5キロのメディスンボールを持ったままのダッシュでリレーを行うなど、日常生活含めて“アメとムチ”を使い分けながらチームの土台を構築してきた。

 FW西原先毅や安藤を筆頭に、前線から実行する迫力十分のプレッシングがチームの生命線。そして相手のキーマンをマンマークで消し、全国トップクラスのフィジカルコンタクトを活かしてボールを奪うと、すかさずに強力アタッカー陣にロングボールを入れて相手ゴールに襲いかかる。右SB岩本蓮太のロングスローなどセットプレーも強み。加えて、荒木やMF中村聖鷹がスピードあるドリブルからゴールを強襲する。

 そして、安藤だ。劣勢でもDFを弾き飛ばすような突破、強烈なシュートによって一人でゴールを奪い取ってしまうストライカーだが、前回の選手権は無得点で2回戦敗退に終わっている。「選手権は小さい頃からの夢。あの大舞台で戦うことへの自分のモチベーションは凄いものだと思う」という選手権で今年はゴールを連発し、名将に新たなタイトルをもたらすか。苦境に立たされても我慢強く戦うことのできるチームに、スーパーエースがゴールを加える。

取材・文=吉田太郎

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