主将としてもチームを引っ張る市立船橋DF杉岡大暉 [写真]=吉田太郎
7月27日に広島県で開幕する平成28年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)。予選を勝ち上がった55校の中から今大会の注目選手を紹介する。
DF杉岡大暉(市立船橋高校)
堅守を誇る市立船橋の象徴とも言える背番号5とキャプテンマーク。1999年度はDF羽田憲司(元ヴィッセル神戸)、2002年度にはDF大久保裕樹(現ジェフユナイテッド千葉)が背番号5を背負った主将として全国高校サッカー選手権大会の大旗を掲げ、プロ入りも果たしている。今年、それに続く存在が杉岡大暉だ。
1年時からレギュラーの座を射止めたセンターバックはすでにFC東京、名古屋グランパス、湘南ベルマーレ、千葉へ練習参加している注目株。パートナーの原輝綺やMF高宇洋、MF金子大毅ら実力者並ぶ市立船橋は、高円宮杯U-18サッカーリーグ2016プレミアリーグEAST9試合を終えて、リーグ最少の6失点の堅守で首位を走るが、U-19日本代表候補、日本高校選抜にも名を連ねるストッパーは最終ラインで一際存在感を放ち、その実力を遺憾なく発揮している。
味方の守りが崩されたと思われた瞬間にボールをインターセプト。その読みを活かしたカバーリング、一対一の強さも別格だ。「チームをまとめるところだったり、守備面だったらどこのFWにも負けたくないので、その攻防を見てもらいたい」。加えて、センターバックの位置から繰り出す推進力十分のドリブル突破も魅力の一つだ。守備だけに収まらない高性能の背番号5が、「一回は全国制覇して上に行きたい」という目標をこの夏に果たす。
文=吉田太郎
By 吉田太郎