文=松尾祐希(提供:ストライカーデラックス編集部)
夏の王者、東福岡高校は序盤から右サイドの三宅海斗を軸に、5バックの布陣を敷いた遠野高校に攻勢を仕掛けた。すると前半12分、MF中村健人の左CKからDF小田逸稀が先制ゴールを決める。その後もインサイドハーフに入る中村などがテンポよくサイドへ散らし、幾度となく相手陣内へと攻めこんだ。
後半に入っても、勢いの落ちない東福岡は44分に再び中村の左CKから相手のオウンゴールを誘発。試合の行方を決定づけると、50分にはMF三宅が右足でネットを揺らして加点。その後も危なげなく試合を運び、「今日は内容よりも勝つことが大事だった」(森重潤也監督)という東福岡が1回戦を無難に勝ちきった。
(コメント)
東福岡
森重潤也監督
まずは初戦なので勝って良かったという気持ちです。(初戦の硬さについては)そこまで硬いとは思いませんでしたが、気になるところは幾つかチャンスがある中で決めきれていないところ。GKの正面だったりとか、セーブされたりというのがあったので、もっと思いきりよくいけたのかなと思う。
今までゲームをこなしてきた中でもっとやれていた部分はある。でも、今日は内容よりも勝つことが大事だった。次も控えているので、そのための準備をしっかりとやっていきたいなという気持ちです。
三宅海斗
(先制点は)バウンドすればGKも取りにくい部分があったと思うので、よかったなと思います。(ビューティフルゴールと)いわれると恥ずかしい(笑)。ダイナミックなシュートが得意なのですが、流しこんで決めてもあまり気持ちよくないです。ゴールは特別なモノなので、綺麗に決めたい。
遠野
長谷川仁監督
早い時間帯で取られたのが痛かったです。前半のベストは0-0で、ベターでも0-1でOKだと選手にはいっていました。その中で後半の早い時間帯にも失点したのが痛かったです。0-1のまま試合の終盤を迎えればと思っていたのですが、そのような形にすることができませんでした。(0-1で折り返したということは)ベストではないですが、大量失点をしないで最少失点でと話してきましたし、練習試合でも0-1から追いついたり、0-2から追いついたこともありました。なので、手応えは少しあったのですが、戦ってみると差はありましたし、このチームだと苦しいなと思いました。
須藤和輝
東福岡はなかなか対戦できる相手ではないので、今日の試合で経験した相手の速さなどを後輩たちは自分たちのモノにして欲しいです。3年連続で選手権にチャレンジさせて頂いたのですが、勝つことはできませんでした。今日の試合に出ていた選手が中心になって、練習から声をかけて変えていって欲しいなと思います。
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ストライカーデラックス高校サッカー特集ページ(http://www.soccerstriker.net/html/matchreport/sensyuken94th/sensyuken94th_index.html)