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釧路北陽がエスパッソに勝利し、決勝進出/全日本ユースフットサル

2015.08.22

文・写真=小林健志

「第2回全日本ユース(U-18)フットサル大会」もいよいよ大詰め。ゼビオアリーナ仙台では、8月22日(土)の17時30分から準決勝のエスパッソU-18(以下エスパッソ)vs釧路北陽高校(以下釧路北陽)が行われた。

 ここまで破壊力あふれる攻撃で大会を沸かせてきたエスパッソだったが、この試合は攻守に多大な貢献をしてきたイワハシナオキを準々決勝での退場による出場停止で欠いた。さらにほぼ固定メンバーで戦ってきたために疲労の色が濃く、釧路北陽に押し込まれる展開となる。そして8分に釧路北陽は右サイドに流れた中尾謙太のパスを受けた松野史靖が倒れ込みながらもゴールし、先制する。

 リードを許したエスパッソは16分にコーナーキックからオオシマビニシュスが強烈なシュートを叩き込み同点に追いついたが、釧路北陽ペースは変わらず、18分に大西一生が右サイドからゴール前へ切れ込んで鮮やかにゴールを決めた。前半は釧路北陽が2-1とリードを奪った。

 後半はエスパッソが前掛かりに攻め立てたが、釧路北陽は24分にキャプテン伊藤圭汰からパスを受けた中尾がゴールを決めてリードを2点に広げた。エスパッソは30分に浅井拓が直接フリーキックをゴールに叩き込み、1点差に詰め寄ったが、32分に釧路北陽はロングボールを相手GKがファンブルしたこぼれ球を武富泰斗がゴールに押し込み再び2点差とした。直後に「縦のスペースが空いていたので思いきり打った」と得意の左サイドから伊藤がゴールを決めて勝負をほぼ決定づけた。

 エスパッソはその後浅井にGKユニフォームを着せてパワープレーを展開したが、「練習は全くやっていなかったが、サッカーの時も中を通させないようにずっとトレーニングしていた」と叶内保監督が語ったとおり、釧路北陽は守備の集中が全く切れず、このまま5-2で完勝して決勝進出を決めた。「大会を通じて選手が成長してくれたのが決勝進出の要因。明日は最後なので出し切って楽しんで終わろう」と叶内監督は想像以上の選手の成長に惜しみない賛辞を送った。

 破壊力あふれる攻撃で、大会に鮮烈な印象を残したエスパッソだったが、「FC聖和学園戦で100%出し切り、さらに1人出場停止だった。ベンチメンバーが足りなかった」とモンテイロマルコス監督はフットサル専門チームの泣き所である選手層の薄さを認めざるをえなかった。今大会15得点の市川宙もこの試合はノーゴール。「とにかく弱かった。今大会20点取るために、明日の3位決定戦で5点取りたい」。試合後は号泣したが、3位決定戦へと気持ちを切り替えていた。

 明日、ゼビオアリーナ仙台では11時から3位決定戦でエスパッソとPSTCロンドリーナU-18が対戦する。そして13時30分から決勝で釧路北陽と作陽高校が優勝を目指して相まみえる。

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