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国際学院がFW野本聖也のハットトリックの活躍で、おかやま山陽に勝利/UACC 2015 2日目

2015.08.18

文・写真=森田将義

 サッカー部の強化を始めて4年目ながらも、今夏のインターハイ予選で8強入りしたのが国際学院(埼玉)。酒井宏治監督は「ギリギリではあるけど、何とか全国が見えるところまでやって来られた」と話す。あと少しの壁を乗り越えるべく、初めて参加したアンダーアーマーチャレンジカップは初日を終えて、1分1敗。2日目に行ったグループリーグ最終節では同じく、初日の2試合で勝利を奪えなかった、おかやま山陽(岡山)と対戦した。

 出だしにつまづいた初日の反省から、この日は立ちあがりからギアを上げて、前半3分にMF渡辺琢己が先制点をマーク。以降も攻撃の手を緩めず、13分と16分にも渡辺の突破から決定機を演出したが、2点目が奪えない。一方、「僕らが今大会で一番弱いチームだと思う。選手権の前にどれまでできるかを、試しに来た」(加藤毅監督)という、おかやま山陽が前半に作ったチャンスは25分にFW井上太我が右サイドからゴール前にカットインして、打ったシュート1本のみ。これもGKの正面に終わり、1-0のまま前半を終えた。

 後半もスタートは流れが変わらず、国際学院。開始早々にDF島崎翔輝が2点目を奪って、リードを広げたが、直後にFW有福誠矢の左クロスからMF小寺将太にヘディング弾を叩きこまれて、リードは1点差に。ここからは、「日頃はボールをつないで、数的優位を作れるけど、今回のように全国の強豪と対戦するとそうはいかず行き当たりばったりになってしまった」(加藤監督)と、おかやま山陽が苦し紛れに繰りだしたカウンターをまともに食らい、苦しい時間が続くと、後半9分に同点に追いつかれた。国際学院のピンチを救ったのは「いつも途中出場なので、スタメンを狙えるプレーがしたい」と今大会に挑んだ2年生FW野本聖也。18分に渡辺のパスをペナルティーエリアで受けて同点ゴールをマークすると、20分にはMF久岡聖の縦パスから、ゴール前でフリーとなり、ゴール左隅を揺らした。28分にも、GKのポジショニングを見極め、ハットトリックを達成。5-2で試合を終えることになった。

 結果としてはグループDの3位に終わったものの、酒井監督が「いろんなチームと対戦することで洞察力や試合の流れを読む力がついてきた。また、相手の状況に応じて、どんな対応ができるかという対応力が出てきたのかなとも思う」と話したように、県外のチームと対戦することで得た収穫はある。また、「得点力があがれば全国に行けると思う」と口にする野本の活躍もプラス材料。続いて、対戦した立命館宇治(京都)には大敗したが、最終日に残す2試合でも勝利をつかみ、選手権予選に弾みをつけたいところだ。

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