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ユース教授のインターハイ2015全校紹介 vol.14【清水桜が丘、西武文理】

2015.07.19

文・写真=安藤隆人

 夏の風物詩、インターハイが間近に迫ってきた。今年は8月2日から9日まで兵庫県で開催。真夏の王者をかけた決戦を前に、“ユース教授” 安藤隆人氏が出場全55校を紹介する。

【東海・北信越】清水桜が丘(静岡)初出場

 清水桜が丘と見て、「お、静岡の新興勢力か?」と思った人はいるだろうか。このチーム、この校名では初出場だが、前校名が清水商業と言えばもうお分かりだろう。選手権優勝3回、インターハイ優勝4回、全日本ユース選手権(現 高円宮杯プレミアリーグ・チャンピオンシップ)優勝5回を誇り、風間八宏(川崎フロンターレ監督)、藤田俊哉(VVVフェンローコーチ)、名波浩(ジュビロ磐田監督)、川口能活(FC岐阜)、小野伸二(コンサドーレ札幌)、平川忠亮(浦和レッズ)、菊地直哉(サガン鳥栖)、平岡康裕(清水エスパルス)と数多くのJリーガー、監督を輩出している超名門だ。今から2年前の4月に、庵原高校と統合して、現校名となった。現校名では初の全国大会だが、指揮を執るのは清水商業を強豪に仕立てた、名将・大瀧雅良監督が引き続き率いており、名門の伝統は脈々と受け継がれている。

 今年のチームは屈強なポストプレーヤー・山田柊斗(3年)、俊敏性の高いFW水野滉大(2年)、強烈な左足を持つMF長田健吾(3年)、ボランチの杉本隼(3年)が軸になるが、今予選で躍動を見せ、決勝の浜松開誠館戦では決勝ゴールを挙げた、スーパールーキーのFW白井海斗(1年)など、1年生が台頭してきており、総合力は上昇の一途を辿っている。『田村で金、谷でも金』のように、『清水商で優勝、清水桜が丘でも優勝』となるように。名門初出場校のモチベーションは高い。

【関東】西武文理(埼玉第1)初出場

 伏兵中の伏兵が代表権を勝ち取った。今大会の最大のサプライズと言っていいかもしれない。準々決勝で聖望学園を2-1で下し、ベスト8の壁を突き破ると、代表権のかかった準決勝では、昨年度の選手権予選王者で、今年はプリンスリーグ関東に所属する昌平を2-1で下すという大金星。悲願の全国大会初出場を飾った。

 186センチの高さを誇る屈強なレフティーセンターバック三ツ田啓希(3年)、エースナンバー10を背負うMF田辺耀平(3年)が軸となる。中でも三ツ田は注目の選手として推したい。彼の強みは空中戦の強さとインターセプトのうまさ。「ボールを奪ったら積極的に前への推進力を出して、攻撃に転じることを意識している」と語るように、彼の攻撃参加はチームの武器の一つになっている。MF木村元気(3年)のロングスローも注目の一つだ。

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