2018.02.09

【インタビュー】内田篤人(鹿島アントラーズ) 長いリハビリを乗り越え「何かもう1つやって終わりたい」

サッカー総合情報サイト

 トップ選手のトレーニングやギアに対するこだわりをアディダスの最新コンプレッションウェア「ALPHASKIN(アルファスキン)」にフォーカスしてお届け! 初回は鹿島アントラーズに復帰した内田篤人が登場!

 右膝蓋腱炎症という大ケガと戦った。復活を目指すも先が見えないリハビリが続いた。それでも、内田篤人はピッチに戻ってきた。鹿島アントラーズ復帰発表前の2017年末、数シーズンに渡るリハビリやトレーニングに対する思いを語ってもらった。さらに、新シーズンに期する胸の内、地元・静岡市にオープンしたトレーニング施設「ウチダラボ」への思いとは……。
(編集部注:本インタビューは2017年12月実施)

インタビュー・文=加藤聡
写真=小林浩一、ゲッティイメージズ、アディダスジャパン
取材協力=アディダスジャパン

海外の激しさは「“自分の居場所”を確保するため」

多くのトッププレーヤーと対峙し、その実力を目の当たりにしてきた [写真]=Getty Images

――ブンデスリーガでプレーする際は攻守両面で激しく戦うことが求められると思います。

内田 向こうの選手の方が体が大きいので、「せーのっ!」でぶつかっても勝てない。タイミングと自分の間合いを考えて、俺はそんなに体が大きい方じゃないので。でも、「やれるな」って思えるときはあるので、繰り返しぶつかっていました。

――世界のトッププレーヤーともマッチアップしてきました。

内田 彼らって「トレーニングを大してやらないな…」と思っていても、試合になったら全然違うんですよ。本番に強いというか。練習でできないことが本番にできちゃう。っていう印象が強いですね。

――「海外リーグは練習から激しさが違う」とよく聞きますが?

内田 それはもちろん。ポジション争いもあるし、とにかく試合に出たい選手たちですからね。“自分の居場所”っていうのを確保するには練習中から激しくやっていかないと。そういうのは日本と違いますよね。

――ネイマールやリベリーなど様々なタイプの選手とマッチアップしてきたと思いますが、対峙するときに大きな違いはありましたか?

内田 基本的に右足でボールを持ってインサイドに持っていきながら縦に上がるのが彼らのスタイルで、リベリーは抜き去る前に縦に抜けて左足でクロスっていうのが基本。ネイマールはプラスもうちょい中に来るかな。でも、ネイマールは体でガツンっていったらすぐ倒れるので。リベリーは絶対倒れなかった。

――リベリーが倒れないのは体の使い方が上手いからですか?

内田 普通に強いっすね。ネイマールは軽いので、倒れないと彼にとっては難しいのかもしれないですね。それも1つの手段だと思います。それにストレスを感じてはいけないと思います。クリスティアーノ・ロナウドは2人と違って、完全にフィニッシャーというイメージですね。

――内田選手が対戦したときはサイドでのドリブル突破ではなく中央で得点するスタイルを確立していましたね。

内田 うん。最後のところに絡むっていう。もちろん、サイドから中に切り込んで右足とか、フリーキックっていうのもよく見るけど。一番はサボって、サボって最後に美味しいところを持っていくっていう。

「地元に何かしたい」…育成年代のためにオープンした「ウチダラボ」

内田篤人が地元・静岡市に「ウチダラボ」をオープンしたのは、自身の経験を踏まえ、育成年代の助けになりたいからだという

――内田選手がトレーニングを意識的に行うようになったのはいつからですか?

内田 少年団のときから意識はしてたと思いますね。それの延長というか、友達とわいわいとですけど、ちゃんと意識したのは高校に入ったくらいからですね。

――トレーニングで最も重視するポイントは?

内田 きついときこそ楽しく!

――辛いトレーニングでも楽しくできるものですか?

内田 そうですね。仲間に恵まれていたということが大きいと思います。

――怪我をしたことでフィジカルコンディションの整え方に変化はありましたか?

内田 よく言われるんですけど、怪我をするとフィジカルよりも技術の方が落ちやすいと思います。感覚的な部分だったり、トラップが思うようにできなかったりということの方が多い。みんな「フィジカルどう?」とか「試合勘どう?」ってよく聞かれるんですけど、あんまり関係ないです。

――とはいえ、復帰を果たすまではフィジカル面で難しい時期もあったと思います。

内田 時間が解決してくれた感じです。

――怪我の度合いを考えると、なかなか「楽しく」というのは難しかったのではないでしょうか?

内田 本当に「淡々とやる」という感じでしたね。「絶対治してやるぞ!」とかそういうことは考えずに。根本にはそういう考えもありますけど、それを全面に出して長いリハビリはできないので。上手く裁きながら…。

――自分の中で考えすぎないように?

内田 そうです。(右膝蓋腱炎症は)「いつ治る」っていう前例のない怪我だったし。前十字靭帯とかアキレス腱とかは何人もの人が怪我をして、リハビリをした過程があって怪我が治っていく。けど、俺のケガは違ったので。リハビリの終わりを決めたかったけど、決められなかった。変に意識せずって感じでやっていました。

――地元に「ウチダラボ」をオープンされたのも、色々な経験を重ねたことが大きかったんですか?

内田 それが半分、あとは「地元に何かしたい」という。商売するなら東京でやればいい話ですけど(笑)。地元に何かしたいし、最近高校生が選手権で勝ててないので。

――静岡県代表が?

内田 そうです。俺は怪我をしてから復帰まで1年半から2年くらいかかりましたけど、高校生だったら部活生活が終わっちゃうんで。「そういう大怪我をしたら可哀そうだな」と、少しでも手助けできればと思って。短い期間だから、学生時代は。

胸に抱く今シーズンへの思い「何かもう1つやって終わりたい」

――コンプレッションウェアへのこだわりはありますか?

内田 カッコ良ければ(笑)。ALPHASKINはカッコイイと思いますよ。技術とかは開発してくれる人が散々考えてくれてると思うので、見た目がカッコ良ければ良いかな。

――見た目で選んで着たら、機能的にもハマる瞬間ってありますよね。

内田 もちろん、アディダスさんくらいになったらね(笑)。機能はピカイチですから。

――「カッコイイの着れば問題ない」くらいのイメージですね。

内田 そうです、そうです!

――「第2の皮膚」というコンセプトがあって、より筋肉の連動を感じやすい。これまでのコンプレッションウェアとの違いを感じますか?

内田 継ぎ目?がないから一体感があって包まれている感じがしますね。

――プレー中に得られる効果も大きそうですか?

内田 疲れてきたら猫背になるし、下向いちゃうし、それをグッと引き上げて筋肉を引き締めてくれるので。あとは姿勢がよくなると血行も良くしてくれるので、ありがたいですよね。それによって怪我も少なくなると思う。

――最後に2018年への意気込みをお願いします!

内田 プレーし続けないと。僕の場合は他の人とは違うので。もう30歳ですけど、何となくだけど確実に終わりは近付いている年齢ですから、「何かもう1つやって終わりたい」という気持ちですね。長い間怪我すれば「終わりかな…」って周りも自分も思うし、今はプレーできているので、もうちょっと何かできるかなって思っています。

ALPHASKIN(アルファスキン)

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