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【プレビュー】首位独走の早稲田大を止めるのは? 関東大学リーグ後期日程が開幕

2018.09.15

専修大の鹿沼、法政大の上田、早稲田大の小島、筑波大の井川、明治大の安部、流通経済大の菊地(後期開幕会見、左から) [写真]=内藤悠史

 JR東日本カップ 2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦の後期日程が、9月15日に開幕する。開幕に先駆けて、11日にはJFAハウスにて記者会見が開催。1部所属12チームから代表6選手が出席し、新シーズンへの抱負を語った。

 今季の1部リーグ前期日程では、2部から復帰して1年目の早稲田大学が圧倒的な強さを見せた。11試合で9勝1分け1敗、勝ち点28で首位を独走。昨季、筑波大学が記録した歴代最多勝利(17勝)と最多勝ち点(54)を上回るペースで、ポイントを積み重ねている。今季から指揮を執る外池大亮監督の下、どこまで勝ち点を伸ばすだろうか。

圧倒的な強さで首位を独走している早稲田大学 [写真]=内藤悠史

 早稲田大をけん引しているのは、来季加入内定の名古屋グランパスにて特別指定選手として今夏にデビューを果たしたMF相馬勇紀(4年)。明治安田生命J1リーグでもすでにアシストを連発している高速ドリブラーは、正確無比のプレースキックとクロスボールを武器に、前期11試合で3得点8アシストを記録した。またFC町田ゼルビア加入内定の主将FW岡田優希(4年)がリーグトップタイの8得点と、強力な攻撃陣は健在だ。U-21日本代表の一員として第18回アジア競技大会に出場したGK小島亨介(4年)もゴールマウスに立ちはだかり、攻守のタレントは豊富。小島は「多くの選手がチーム外の活動をしてきた中、個人の能力をどれだけ伸ばせるかに努めた。後期を戦う中で、チームとしての擦り合わせをしていければ」と展望していた。

相馬勇紀

早稲田大をけん引する相馬勇紀 [写真]=内藤悠史

 そんな早稲田大を追う2位以下は大混戦で、法政大学から7位・流通経済大学まで、6チームが4ポイント差にひしめいている。2位につける法政大のU-21日本代表FW上田綺世(2年)は「全勝しないと優勝はないと思う。一戦必勝ということを考えている。自分の仕事はゴールだし、責任をもって決めていかないと」と意気込んでいた。岡田とともにリーグトップタイの8得点を挙げているエースがハイペースでゴールを量産できれば、8ポイント差を追う首位・早稲田大の背中も見えてくる。

 優勝争いに加えて、後期リーグの見どころとして挙げられるのはJクラブ内定選手、年代別代表選手の活躍だ。9月15日時点で17選手が来季以降、Jの舞台でプレーすることが決まっている。順天堂大学MF名古新太郎(4年/鹿島アントラーズ加入内定)、明治大学DF岩武克弥(4年/浦和レッズ加入内定)をはじめ、アジア大会でも活躍した筑波大FW三笘薫、順天堂大FW旗手怜央の3年生コンビは2020シーズンの川崎フロンターレ加入が内定。今年度の3年生以下(“早生まれ”の4年生を含む)は“東京五輪世代”(1997年1月1日以降生まれ)でもあり、森保一監督が率いる代表チーム入りに向けたアピールにも期待がかかる。

名古新太郎

来季の鹿島加入が内定している名古新太郎 [写真]=内藤悠史

 15日の後期開幕戦(第12節)では、首位・早稲田大と今夏の総理大臣杯を制した4位・明治大が激突。両チームの勝ち点差は10ポイントで、逆転優勝を目指す明治大にとっては勝利が絶対条件の一戦だ。早稲田大が後期も独走を続けるのか、明治大が待ったをかけるのか。いきなり迎える大一番から目が離せない。

 15日に後期開幕を迎える関東大学リーグ1部、第12節の対戦カードと前期終了時点での順位表は以下のとおり。

■関東大学リーグ1部第12節
▼15日
東洋大学 vs 東京国際大学(味の素フィールド西が丘/11時30分)
早稲田大学 vs 明治大学(味の素フィールド西が丘/14時)
流通経済浜大学 vs 桐蔭横浜大学(龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド/14時)
▼16日
順天堂大学 vs 国士舘大学(岩名運動公園陸上競技場/11時30分)
専修大学 vs 筑波大学(岩名運動公園陸上競技場/14時)
法政大学 vs 駒澤大学(日立市民運動公園陸上競技場/14時)

■関東大学リーグ1部順位表(第11節終了時点)
1位 早稲田大学(勝ち点28/得失点差13)
2位 法政大学(勝ち点20/得失点差3)
3位 専修大学(勝ち点19/得失点差-4)
4位 明治大学(勝ち点18/得失点差8)
5位 順天堂大学(勝ち点16/得失点差8)
6位 駒澤大学(勝ち点16/得失点差3)
7位 流通経済大学(勝ち点16/得失点差-4)
8位 筑波大学(勝ち点15/得失点差2)
9位 桐蔭横浜大学(勝ち点13/得失点差-2)
10位 東洋大学(勝ち点12/得失点差-5)
===========降格==========
11位 東京国際大学(勝ち点11/得失点差-9)
12位 国士舘大学(勝ち点4/得失点差-13)

取材・文=内藤悠史

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