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“試合の締め方”が課題の法政大、またも終盤に失点…東洋大と痛恨ドロー

2018.04.16

法政大と東洋大の一戦は引き分けに終わった [写真]=内藤悠史

 JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦1部 第2節が15日に行われ、県立保土ヶ谷公園サッカー場の第二試合では法政大学と東洋大学が対戦した。

 昨季の総理大臣杯を制した法政大は、8日に行われた第1節で駒澤大学に3-1と勝利。U-21日本代表FW上田綺世(2年)が2得点を挙げ、全日本大学選抜のMF紺野和也(3年)も鋭いドリブルシュートで1得点を記録した。ただ、3-0で迎えた試合終盤に1点を返されたことが課題として残った一戦でもあった。今節の相手である東洋大とは3月31日、天皇杯の東京都予選・学生系の部で対戦。2点リードで迎えた後半アディショナルタイムに連続失点を喫し、延長戦で敗れている。当時から解消されていない“試合の締め方”という課題を克服できるかどうかが、注目ポイントの一つだ。

法政大学

法政大の先発メンバー [写真]=内藤悠史

 法政大は立ち上がりからチャンスを作り出した。10分には右サイドでボールを持った紺野のクロスからMFディサロ燦シルヴァーノ(4年)がクロスバー直撃のヘディングシュートを放つなど、東洋大を押し込んだ。だが、均衡を破ることはできず。スコアレスで前半を終えた。

東洋大がCKから先制点を挙げた [写真]=内藤悠史

 0-0で迎えた後半、法政大はセットプレーから先制点を許す。55分、CKから坪川潤之(3年)にヘディングシュートを決められ、1点を追う展開に。それでも66分、右サイドからのクロスをファーサイドのMF森俊貴(3年)が頭で折り返し、ゴール前で待っていた上田がヘディングシュートを決めて同点に追い付いた。さらに78分には、相手GKのキャッチミスを逃さなかった上田が蹴り込んで逆転に成功。上田は開幕から2試合連続の2得点となった。

 残りは10分強。東洋大が前掛かりになってゴールを狙いに来たことで、中盤にスペースが増え始めた。次第にオープンな展開へ推移する中、法政大の“試合の締め方”が重要な意味を持つ時間帯へ突入した。

 しかし、この日も法政大は終盤に失点を喫してしまった。88分、東洋大のMF松崎快(3年)に豪快な左足シュートを決められ、2-2の同点に。試合はそのまま終了し、法政大は勝ち点3を逃す結果に終わった。

2-2のドローで終了した [写真]=内藤悠史

 試合後、法政大の長山一也監督は選手たちを集めてミーティングを実施。終盤の試合運びやプレーの選択について厳しい言葉を投げかけたという。指揮官は「子どものようなサッカーで…」と不満を隠そうとはしなかった。失点の直前に紺野が右サイドから縦へ突破して利き足ではない右足でシュートを放ち、相手GKにキャッチされた場面、そして上田が中盤左サイドで中途半端にボールを失ったプレーについて言及。「『シュートを打つなら(ゴール)ラインを割るようにしろ、そうすれば(守備に)戻る時間が作れる』というようなことを言ってきているのだが。どのようなプレーを積み重ねて勝っていくのかということを全く理解していない」と険しい表情で話していた。

 またも課題を露呈してしまった法政大は次節、29日に相模原ギオンスタジアムにて東京国際大学と対戦。一方、今季初の勝ち点を獲得した東洋大は次節、29日に味の素フィールド西が丘にて筑波大学と対戦する。

【スコア】
法政大学 2-2 東洋大学

【得点者】
0-1 55分 坪川潤之(東洋大学)
1-1 66分 上田綺世(法政大学)
2-1 78分 上田綺世(法政大学)
2-2 88分 松崎快(東洋大学)

取材・文=内藤悠史

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