2017.12.22

東洋大の主将を務めた伊藤俊祐…GKの彼が最後方から見据えるものは

今季から主将を務める伊藤 [写真]=美浪健五(スポーツ東洋)
サッカー総合情報サイト

文=美浪健五(スポーツ東洋)

 「決まった時は素直にプレッシャーがあった」。今シーズンの主将を務める伊藤俊祐はリーグ開幕前の4月にその胸中を明かした。1部昇格1年目にして躍進を続ける東洋大学。リーグ開幕からの8カ月間、伊藤は主将としてどのようにチームと向き合ってきたのか。

 リーグ戦が開幕した4月。第90回関東大学サッカーリーグ戦前期第1節の相手は専修大学だった。昨年まで所属していた2部とは異なり、試合のレベルが一気に上がった1部リーグ。初めの数試合は思うような戦いができない中で、伊藤のGKとしての活躍は大きな力となった。前期を終えて失点数は15と、試合を重ねる度に伊藤は欠かすことのできない存在になっている。そんな伊藤の活躍を柏レイソルU-18時代から見てきた松本健太は「毎試合決定的なピンチで止めている」とここぞの勝負強さに感心し、そのプレーを手本としている。1年時から公式戦に関わり続けてきたことで、伊藤は誰よりも実戦の中で成長を遂げてきた。その結果が今シーズンのパフォーマンスに表れているのがよく分かる。

 そんな伊藤にGKに必要なものは何か、という質問をぶつけてみた。すると伊藤は「目立ちすぎないこと」と短く答え、少し考えてこう続けた。「シュートを止めることが第一だけど、陰でどれだけチームを救えるか」。顔に真剣な表情を浮かべながら、GKのあり方を語ってくれた。15節の駒大戦では味方が取ってくれた1点を守りきり、ウノゼロで勝利。試合後には「気持ちいい」と普段はシャイな男が白い歯を見せながら素直な感想を口にした。ゴールを決めた得点者ばかりに目がいきがちなサッカーというスポーツだが、伊藤のような陰で勝利に貢献する選手もいるということを忘れてはいけない。サッカーはGKを含めて11人のスポーツ、GKもそのうちの1人なのだ。

 そして今シーズンからは主将という立場でもチームを支えている伊藤。立候補という形ではなかったものの、今となっては誰もが認めるキャプテンになった。主将になってからの伊藤を見て古川監督も「主導でやる形が増えてそれが自身のパフォーマンスにも反映されている」とその実績を評価している。伊藤自身も「全体を見る力や引っ張る力がついた」と主将を務めることでチーム全体を見る視野が広がったという。また、後輩からは『イトゥー』の愛称でいじられるといったこともあり、その姿からは親しみやすさがにじみ出ているのかもしれない。それもまた伊藤の持ち味の1つと言えるだろう。

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