2017.09.22

筑波大に連勝の法政大DF森岡陸が秘める思い「いつか誠也くんと一緒にジュビロで」

法政大のDF森岡は筑波大戦で決勝点を決めた
サッカーキング編集部

 約4カ月前は全く歯が立たなかった。でも、今は違う。法政大の1年生DF森岡陸は瞬く間に成長を遂げ、チームに欠かせない存在へと進化している。

 16日に行われたJR東日本カップ2017第91回関東大学サッカーリーグ第12節で、法政大はリーグ首位を走る筑波大を2-1で撃破した。試合後、選手たちの笑顔がこぼれる中で一際喜びをかみ締めるルーキーがいた。

「試合内容はそんなに良くない中で、粘り強く守って。相手には誠也くんもいましたし、とにかく勝てて良かったです」

 森岡が関東大学リーグ内で最も意識する相手、それが筑波大のエース・中野誠也だ。ジュビロ磐田U-18の3学年先輩であり、来シーズンの磐田加入が内定している大学サッカー界注目のストライカーである。大学に入って最初の対戦はリーグ第7節。0-3の完敗だった。

「その時は誠也くんを全然止められなくて、やっぱり全然レベルが違うなと思ったし、本当にめっちゃ悔しくて。でも、その誠也くんを止めることができるようになったら自信になると思いました」

 すでに磐田加入が内定している中野を止めることができれば、自分もプロ入りに近づける。そう考えた森岡はそれ以来、「誠也くんを止める」ことを目標に練習に励んできた。

筑波大戦後、中野(11番)と握手を交わす森岡(写真中央)

 2度目の対戦となった7月の「アミノバイタル」カップ2017第6回関東大学サッカートーナメント大会準決勝は0-1で惜敗するも、9月上旬の第41回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント準決勝では1-0で完封勝利。4度目の対戦となった前述のリーグ戦も2-1と競り勝ち、森岡は「自分の身体の柔らかさを生かして、ある程度は誠也くんを自由にさせないようにできたと思う」と振り返った。

 さらに、この試合ではセットプレーから決勝ゴールを奪うという殊勲の活躍。「『どこかに当たったらいいや』と思って飛び込んだら右足に当たって、ライダーキックみたいに(笑)。大学に入って初めてのゴールだったし、難しいボールでも触るっていう自分の良さを生かした形の得点だったのでうれしかった」と、照れ笑いを浮かべながら値千金の得点シーンを語った。

 だが、試合全体を振り返るとまだ満足はできないという。

「今日の出来ではまだまだ。『自信になった』とは言い切れないです。誠也くんにやられた場面もありましたし、まだまだまだ」

 何度も繰り返した「まだ」という言葉に込められた向上心が、今後への伸びしろとなる。さらに森岡は胸に秘める思いを明かした。

「誠也くんにだけは絶対に負けたくない。本当にリスペクトしているんです。でも、だからこそいつか誠也くんと一緒にジュビロでプレーしたい」

 その夢をかなえるためにも、足を止めている時間はない。ルーキーながらシーズン途中から一ケタ台の背番号4を託された森岡は、憧れの中野のように大学サッカー界を超越した選手となるべく邁進していく。

文=平柳麻衣

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