JR東日本カップ2017 第91回関東大学サッカーリーグ戦1部 第4節が7日に行われ、味の素フィールド西が丘の第一試合では慶應義塾大学と専修大学が対戦した。
慶應義塾大は前節、駒澤大学に1-2と敗れた。2連敗となり、1勝2敗と黒星が先行。迎えた第4節、ゴールデンウィーク3連戦の締めくくりで星を五分に戻したいところだ。一方の専修大は前節、流通経済大学に0-1と完封負け。1勝1分け1敗と勝ち点を伸ばせずにいる。
前半は慶應義塾大が主導権を握り、攻勢をかけた。専修大の源平貴久監督が「個人戦術のところで全くサッカーになっていなかった。全員がダメだった」と振り返った通り、後手を踏み続けた相手に対して慶應義塾大が幾度となくチャンスを作り出した。
均衡が破られたのは33分、MF杉本崇太朗のミドルシュートを相手GKが弾いたところにMF片岡立綺が反応。ラストパスから最後はFW渡辺夏彦が右足で決めた。慶應義塾大が1点リードでハーフタイムを迎えた。ビハインドを負った専修大はシュートわずか1本で前半を終えることとなった。
0-1で迎えた後半は、専修大が反撃に出る。立ち上がりから出足の速い守備とセカンドボールの攻防で相手を上回り、敵陣に押し込んでいく。そして51分、左サイドでボールを持ったMF小林岩魚のクロスからFW鈴木厚太がヘディングシュートを決めた。早い段階で同点に追い付き、以降も攻勢をかけていった。
後半は押し込まれる形となった慶應義塾大は、GK上田朝都がビッグセーブを繰り返して逆転ゴールを許さない。専修大は後半だけで13本ものシュートを放ったが、結果的には1ゴールに終わることとなった。
慶應義塾大は65分、杉本に代えてMF松岡瑠夢を投入。1年生同士の交代で攻撃陣を活性化する。そして75分、勝ち越しゴールはセットプレーから生まれた。FW近藤貫太の右CKからDF鴻巣良真がヘディングシュートを決め、再びリードを奪った。
試合は2-1で終了。慶應義塾大が競り勝ち、連敗を2で止めて今季2勝目を挙げた。須田芳正監督は「後半に専修大が攻撃に出てくることもわかっていた。(3連戦の最終戦ということで)決勝戦のような位置付けで臨んだ。最後までよく戦い抜いたと思う」と選手たちを称えた。次節は14日、味の素フィールド西が丘の第二試合で筑波大学と対戦する。
一方の専修大は後半に作り出したチャンスを活かせず、2連敗。1勝1分け2敗となった。源平監督は「自分たちは(リーグ戦で)12番目のチームだということ」と厳しい口調で敗戦を振り返っていた。次節は13日、千葉県総合スポーツセンター東総運動場の第二試合で順天堂大学と対戦する。
【スコア】
慶應義塾大学 2-1 専修大学
【得点者】
1-0 33分 渡辺夏彦(慶應義塾大学)
1-1 51分 鈴木厚太(専修大学)
2-1 75分 鴻巣良真(慶應義塾大学)
取材・文=内藤悠史
By サッカーキング編集部
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