2017.01.09

1年後は選手権の舞台で…西武台がニューバランスカップを制す

埼玉県の西武台高校が『2017ニューバランスカップ in 時之栖』を制した
サッカー総合情報サイト

 ニューバランスは3日から、静岡県裾野市の時之栖スポーツセンター 裾野グラウンドにて『2017ニューバランスカップ in 時之栖』を開催した。この大会はニューバランスが全国から高校サッカー部を募る『新春高校サッカー強化研修大会』の一環で、3年生引退後、新チームに移行した強豪校が一堂に会する。同時期に首都圏では『全国高校サッカー選手権』が開催されるため“裏選手権”とも呼ばれている大会だ。その年の高校サッカーの行方を占う重要な大会と位置付けられ、サッカーファンからも注目を集めている。今年の出場校には昨年のインターハイ準優勝の流通経済大柏(千葉県)をはじめ、帝京(東京都)、静岡学園(静岡県)など、全国大会の常連が名を連ねた。

 1次リーグは出場全48校が各4校12ブロックに分かれて実施。各ブロックの1位と2位のうち、成績上位の16校が決勝トーナメントに進出する。(試合は35分ハーフで、70分で決着がつかない場合、決勝トーナメントからはPK戦で雌雄を決する)

 3日と4日に開催された1次リーグ、さらに5日から始まった決勝トーナメントの結果、帝京、西武台(埼玉県)、矢板中央(栃木県)、札幌大谷(北海道)がベスト4に進出した。

 大会最終日の6日は準決勝2試合と決勝戦が開催された。帝京対西武台の顔合わせとなった準決勝第一試合、25分に西武台のMF山口賢人が先制点を挙げるも、後半に帝京が追い付き、試合はPK戦へ。2人が失敗した帝京に対し、4人が成功した西武台が勝利を収めた。もう一方では札幌大谷が4-2で矢板中央を破り、決勝へと駒を進めた。

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決勝戦は西武台(上)と札幌大谷(下)の顔合わせとなった

決勝戦は西武台(上)と札幌大谷(下)の顔合わせとなった

 選手権出場経験を持つチーム同士の一戦は、序盤から札幌大谷がボールを保持する。前半31分にはMF石川敬が右からのクロスを左足で合わせるもゴールならず。一方の西武台も、FW宮田輝のドリブル突破からチャンスを生み、札幌大谷ゴールを脅かすなど、緊迫した展開で前半が終了する。後半に入ると、札幌大谷が攻撃のスピードを上げる。FW細川栞太を中心に細かなパスワークからシュートを放つも、ゴールを割れず。集中した守りを続ける西武台は、フリーキックのチャンスからDF美川笙乃がヘディングで合わせるも、シュートは枠外に外れた。70分の攻防の末、両者譲らずスコアレスでPK戦へ突入した。

 両チームとも5人目全員が成功し、PK戦はサドンデスへ。6人目も成功した西武台に対し、札幌大谷6人目の細川のPKを西武台の1年生GK高麗稜太が阻止。この瞬間、西武台のニューバランスカップ優勝が決定した。

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 試合後、西武台のキャプテンとしてチームを牽引した美川は「特別上手い選手がいるわけではないですけど、団結力とか練習への取り組みとか、チーム力はあると思うので、0-0で拮抗した試合をモノにできるようなチームにしたいです」と、早くも今後の目標を口にした。

 西武台は過去3度選手権に出場した埼玉県屈指の名門校。しかし、2010年を最後に選手権の舞台から姿を消している。昨年の埼玉県予選では準決勝まで勝ち上がったが、浦和南に敗れ、6年ぶりの選手権出場は叶わなかった。対照的に、同県の代表として選手権に出場した正智深谷はベスト8に進出。他にも昨年のインターハイでは、昌平がベスト4進出を果たすなど、埼玉県は激戦の様相を呈している。美川もライバルの活躍は気になるようで「埼玉のチームが全国レベルで活躍しているのは、すごい刺激になります。『自分たちも負けない』という気持ちを持って埼玉のトップを獲れるように、毎日の練習あるのみだと思います。全員で頑張っていきたいです」と今後の奮起を誓った。

 ライバルたちの活躍に刺激を受けているのは指揮官も同じだ。チームを率いる守屋保監督は「昌平がインターハイでベスト4、正智深谷は選手権でベスト8に進出した。埼玉に帰って、その中でも強くなって全国に出てこれるように頑張りたい」

 1年後の選手権の舞台へ。戦いはもう始まっている。

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