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夏冬王者を目指す市立船橋…指揮官が語る指導方針、選手権への思い

2016.11.19

市立船橋を率いる朝岡隆蔵監督

 13日、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)を制した市立船橋高校サッカー部は、全国高校サッカー選手権千葉県予選準決勝で八千代高等学校と対戦した。試合は25分、市立船橋のFW矢野龍斗のゴールで均衡が破れると、この1点を守り切り、市立船橋が4年連続となる決勝戦進出を決めた。

 インターハイ王者となった今年、周囲の期待は膨らみ、冬の選手権優勝は至上命題となる。決勝トーナメント初戦を控えた10月、自身の母校でもある市立船橋を率いる朝岡隆蔵監督が自身の指導方針や選手権への思いを語ってくれた。

 2011年、朝岡監督は就任1年目ながら、その年の選手権を制し、いきなり母校に“全国制覇”の4文字もたらした。以降、2013年と、就任6年目の今年はインターハイ優勝。さらに、14年からは高円宮杯U-18サッカーリーグプレミアリーグに参入し、全国強豪校に加え、Jリーグのユースチームともしのぎを削っている。

 そんな朝岡監督は自身のポリシーについて「絶対に負けないことです(笑)」と言い放った。

「何においても『高校だから』とか、『Jクラブの方が良い選手がいるから』とか、『環境が』とか言い訳せずに、しっかり結果を出していくということに対しては取り組んでいます。プライドというか、そこについては強く求めている部分はありますね」

 インハイ王者となった現在については、「インターハイを獲った後が一番難しいし、プレミアリーグの第3クール(8月27日~10月1日)の6試合は2勝2敗2分でした。そこで(調子を)落としたことで、彼ら自身も危機感を持っているし、意図的に色々な選手を使って競争を促しているところもある。8月とは全く違うメンバーが選手権のピッチに立つんじゃないかとも思うし、適正な競争の中で良い危機感を持ちながら“今”を迎えています。やれることは限られているので、慌てず騒がず毎日毎日一生懸命やるべきことをやるという姿勢を持ってやっていますね。『選手権だから』とか、1年目、2年目ほどの気負いは全くないです。2年前くらいから全然落ち着いてますね。普通にやっていますよ(笑) プレッシャーもなく『やることやれよ』って(笑)」

 強豪に付いて回る“常勝”のイメージ。しかし、朝岡監督が重視しているのは「結果を受け入れるために練習すること」だと言う。

「常に『優勝する』とか、そんな大きなことは言わずに、結果が出たときにその結果を受け入れらるだけのことをしたいと思ってやっています。負けようが勝とうがその結果を受け入れる、特に負けた場合にはちゃんとした納得感がある。納得はできないかもしれないけど、自分たちの中で消化できるだけのことはやっていきたいなと思っていて、『こうしたから負けた』ということは考えたくないです。『やることはやります』、『結果は受け入れます』と。当然、最終的には勝つためにやっているんですけどね」

 控え目なコメントにも聞こえるが、実力に裏打ちされた落ち着きと余裕すら感じさせる。それを証明するかのように、現在のチームには、キャプテンのDF杉岡大暉(湘南ベルマーレ加入内定)をはじめ、DF原輝綺(アルビレックス新潟加入内定)、MF高宇洋(ガンバ大阪加入内定)と、Jリーグ内定選手が主力として名を連ねている。

 20日、決勝戦がフクダ電子アリーナで行われる。県予選ではお馴染みの“市船vs流経”の決勝カードとなった。4年連続の顔合わせとなった同カードは、一昨年は流経大柏が、昨年は市立船橋が全国への切符をつかんでいる。さらに、両チームは今年のインターハイ決勝戦でも対戦しており、市立船橋が1-0で勝利を収めた。2年連続の選手権出場、そして、2011年以来となる高校サッカーの頂点へ、市船イレブンの大一番が幕を開ける。

マドリード・ダービー

By サッカーキング編集部

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