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慶應大、守備陣の連係がかみ合わず開幕2連敗…望月大知の反撃弾も及ばず

2016.04.11

慶應大は望月のゴールで一矢報いるも連敗となった [写真]=慶應スポーツ

文=熊谷健二(慶應スポーツ)

 前節の関東大学リーグ開幕戦では明治大学に完敗。その結果、慶應義塾大学は最下位でのスタートとなった。巻き返しを図るべく迎えた今節の相手は昇格組の筑波大学。何としても勝ち点3を手に入れたいところだったが、37分に連係ミスから先制点を奪われる。後半に入るとボールの支配を高めたものの、62分に再び失点してしまう。84分にCKから望月大知が合わせて1点を返したものの反撃は及ばず。開幕から2連敗となってしまった。

 開幕戦の敗戦から気持ちを新たにして臨む今節。前節からフォーメーションとメンバーを大きく変更した。アンカーの位置に球際の強さを発揮する宮地元貴をスライドさせ、今季からセンターバックにコンバートされた森下翔馬をスタメンで起用。中盤のインサイドハーフには、間でボールを受けるのが得意な増田皓夫と渡辺夏彦を選択した。

 風下でスタートした慶應大は、序盤からピンチを迎える。6分に右サイドでFKを与えると、球速が増したボールが直接ゴールへと襲い掛かるが、上田朝都がセーブ。これに対し、慶應大はセットプレーからゴールへの糸口を探る。慶應大の最初のシュートは14分。右サイドの溝渕雄志がロングスローを中に入れると、こぼれ球を渡辺がボレーシュート。24分には左サイドの井上大がロングスローを送ると、宮地が頭でそらして最後は松木駿之介が左足を振りぬいた。いずれも枠をとらえられなかったが、向かい風を利用してチャンスを作った。その後は追い風の筑波大がミドルシュートを打ってきたものの、両チームとも決定的な場面を作れない展開が続いた。しかし迎えた36分、慶應大の中盤で高く上がったボールをDFとGKの連係ミスで奪われてしまい、そのまま失点。前半を無失点で終えたかった慶應大だったが、2戦連続で先制点を与える結果となった。

 前半は割り切ってロングボールやロングスローにより「エアバトル」(須田芳正監督)を展開した慶應大。失点したものの、風上に立つ後半で巻き返すべく山本哲平を投入して後半に臨んだ。

 後半最初のチャンスは慶應大に訪れる。FKから井上、溝渕、手塚朋克とボールをつなぐと、最後は山本がシュート。その1分後にもゴール正面で得たFKを山本が狙うが、わずかに枠の上へ。その後もCKから得点を狙うが、決定的なシュートを放つことができない。すると62分、ロングパスから抜け出されると、GK上田が一対一の場面を迎える。そのシュートは上田が落ち着いてセーブしたが、その後も続いたピンチに切り替えていたのは井上と松木だけ。集中を切らした瞬間に2失点目を許した。何とか反撃しようと66分に小谷春日を投入。左サイドでボールを受けると、「得意な形」(小谷)のドリブルを仕掛け、筑波大DFを翻ろうする。すると84分、右サイドの手塚が自ら持ち込んでシュート。そこで得たCKから最後は望月が「失点を取り返したい想い」から頭で合わせて1点差に迫る。その後も左サイドの小谷を中心に筑波大ゴールに迫るが、粘り強いDFをあと一歩崩すことができずに試合を終えた。

 2連敗という結果に終わったものの、選手たちの「気持ちのこもったゲーム」(須田監督)が見られ、前節に比べると多くの収穫と課題を得ることができただろう。「リーグ優勝」を掲げるチームにとって、3連敗はどうしても避けなければならない。昨季の早稲田大学のように、序盤の不調をひっくり返すことができるほど関東大学サッカーリーグの実力は拮抗している。次節の法政大学戦に勝利し、上位浮上のきっかけをつかみたいところだ。

選手のコメントは慶應スポーツのホームページ(http://keispo.org/wordpress/?p=35905)で閲覧できます。またTwitter(@keispo2015)にて毎節試合速報をしておりますので、そちらもご利用ください!

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