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Jユース選抜とドローは「悔しい」…高校選抜MF中村、欧州遠征では「優勝狙う」

2016.02.21

高校選抜のキャプテンを務めた中村健人 [写真]=野口岳彦

 20日、「FUJI XEROX SUPER CUP2016」の前座試合として「NEXT GENERATION MATCH」が行われ、U-18Jリーグ選抜と日本高校サッカー選抜が対戦。7回目の開催となった今大会は、1-1のドローに終わった。

 高校選抜のキャプテンを務めたMF中村健人(東福岡)は、「勝ちにこだわっていたし、フィジカル面では自分たちが優位に立っている状況だったのに勝ちきれず、すごく悔しい」と振り返った。

 試合序盤こそ個人技で攻めこむU-18Jリーグ選抜に押しこまれる場面もあったが、時間が進むに連れペースを握り返し、34分にはFW旗手怜央(静岡学園)の得点で先制した。中盤でゲームメーカーを担う中村は、「裏に抜けだすタイミングとか、初めての試合にしては合っていた点は良かった」と手応えをつかんだ一方で、「攻撃のパターンが少なかったり、まだまだ噛み合ってないところもあるので、チームの完成度は30、40パーセントくらい。今後に向けてチームを完成させていかないといけないと強く感じた」と反省を口にした。

 3月に行われる第54回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会に向け、チーム作りの真っ最中である高校選抜にとっては、今大会も選手選考の場の一つ。大半の選手は第94回全国高校サッカー選手権大会の優秀選手から選出されており、先月までは全国の頂点を争うライバル関係だった仲だが、現在はし烈なポジション争いの中でもチームワークを深められているという。

「みんなすごく仲がいい。選手権では対戦したけど、それが逆に話題になったりしていて、負けた方のチームの選手も割りきって接してくれている。練習が終わった後は意志を統一するために積極的に選手同士で話をしているし、ゲームの質も上がっていると思うので、ドイツまでにしっかり勝てるチームに仕上げていきたい」と中村は言う。全国から個性の強い選手が集まっているチームにおいて、特に、キャプテンとしての中村の働きかけは重要だ。「選手権優勝チームのキャプテンとして勝ち続けた要因をチームにしっかり共有することが、今回自分がキャプテンになった使命だと思っている」

 インターハイ、選手権で国内タイトルを制した中村の次なる目標は、世界での活躍だ。デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会に向け、「優勝を狙っている。その中で個人のプレーをアピールできるような余裕がある試合をしたい。自分が得意なスルーパスやゲームメーク、キック全般を見てほしい」とコメント。さらに、「対人や球際の強さはまだまだ自分の弱点だと思っているので、そこは大学でしっかり頑張りたい。プロのステージやオリンピック、ワールドカップを見据えた時に、今の自分の短所を克服するだけではなくて、長所に変えるぐらいにならないといけないと思って、明治大を(進路に)選んだので」と先を見据える。

「自分はまだ代表に入ったことがなくて、今代表に入っている選手に比べたら失うものは何もないので、どんどんチャレンジしていける」。2020年に控える東京五輪に向け、中村は着々とステップアップを続ける。

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