決勝に進むのは星稜(上)か東福岡(下)か[写真]=平山孝志、兼村竜介
9日、舞台を埼玉スタジアム2002に移し、第94回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が行われる。
第1試合では、選手権連覇を狙う星稜(石川)と夏のインターハイ王者・東福岡(福岡)が激突する。
星稜は2回戦から登場し、玉野光南(岡山)と対戦した。前半にリードを許す苦しい展開だったが、後半に2点を奪取。2-1の逆転勝利で、危なげなく初戦を突破した。その後は、3回戦の中京大中京戦で1-0、準々決勝の明徳義塾戦で3-0の勝利を収めるなど、本来の強さを発揮してきた。
主力として活躍する主将の阿部雅志、大倉尚勲や坂口璃久は前回大会の優勝メンバーでもある。大舞台でも活躍できる実力と経験を十分に兼ね備えているだろう。
31日に初戦を迎えた“赤い彗星”東福岡は、ここまで星稜よりも1つ多い4試合を経験。市立船橋戦や駒澤大高戦といったタフな試合でも粘り勝ち、千代反田充(元徳島ヴォルティス)や金古聖司(アーントーンFC)を擁して優勝した第77回大会以来、17年ぶりのベスト4に駒を進めた。
1トップを務める餅山大輝はここまで3ゴールを記録。DF小田逸稀やMF三宅海斗、橋本和征も得点をマークしており、どこからでも得点できる強みがある。インターハイ得点王の藤川虎太朗がすべての試合で途中出場しているが、チームとしての攻撃力の衰えは感じさせない。
星稜が3年連続で決勝に駒を進めるのか、それとも東福岡が17年ぶりに決勝進出を果たすのか、両校の一戦は、9日埼玉スタジアム2002にて12時05分キックオフ。