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成長を証明した初優勝…星稜の木原監督代行「どんな時も諦めない」

2015.01.13

高校選手権で初優勝を果たした星稜メンバー [写真]=瀬藤尚美

 第93回全国高校サッカー選手権大会の決勝が12日に行われ、埼玉スタジアム2002で群馬県代表の前橋育英と石川県代表の星稜が対戦。延長戦の末に4-2で勝利を収めた星稜が、初優勝を果たした。

 大会直前に交通事故に遭った河崎護監督が不在の中、星稜は悲願の全国制覇を達成。試合後、木原力斗監督代行は「(昨年夏の)インターハイの時に、相手(前橋育英)に主導権を握られて点差以上の差を感じて、選手も悔しい思いをした」と語ると、その経験があったからこそ「ホイッスルが鳴るまで選手は最後の最後まで、また、応援をしてくれる方々が最後の最後までサポートしてくれた。チーム一体となって戦えたことがこの勝利の要因かなと思います」と振り返った。

 前半の11分に前川優太のゴールで先制しリードを奪った後は、「できるだけ中盤のあたりではボールを失わず、相手のコートでプレーできるように」と選手たちに意識させていたと語り、「うちの攻撃の特徴であるサイドのところから攻撃をするということは徹底させました」と指示していたことも明かしている。

 去年は後半ロスタイムで悔しい想いをした決勝だが、今年は延長戦を制して優勝を果たした星稜。木原監督代行は「どんな時でも一人ひとりが諦めない。それはサッカーであっても、勉強のとこであっても、それぞれの目標に向かって諦めずしっかりチャレンジしていくということが、去年の経験が活きていると思います」と去年からの成長を語った。

 また、選手起用やスターティングメンバーも任されていたと語る木原監督代行は、「選手一人ひとりの成長を感じるし、鈴木大誠を中心に日本一を目指すために、チームとして団結している。そして、一人ひとりの役割をしっかりしてこの試合に臨めと、メッセージを頂きました」と、河崎監督から選手たちへの言葉を明かしている。

 そして、監督代行として仕事を任されたとき、「当然大きなプレッシャーもありました」と明かすと、「自分が選手たちに出来ることというのは、ほんの少しだけの事なんです」とコメント。「それは最後の大会に向けて、全力で準備させて、河崎先生が3年間言ってきたことをもう一度振り返りながら、生徒たちを万全の状態で臨ませるということ。それは僕だけでなく、他のスタッフや、学校の先生とかもサポートしてくれています。だから自分が特に何かをしたということはあまりないです」と説明し、チーム全体で掴んだ優勝だと強調した。

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