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【インハイ注目選手】山梨学院DF渡辺剛…目指すは「日本一のヘディンガー」

2014.07.29

山梨学院のDF渡辺剛 [写真]=吉田太郎

 甲斐に現れた「鉄壁の砦」が地元・山梨でライバルたちを迎え撃つ。開催地・山梨の第1代表としてインターハイ優勝を狙う山梨学院のDF渡辺剛は「日本一のヘディンガーになりたい」と意気込む182cmのCBだ。

 2009年度高校選手権優勝校の山梨学院で下級生時からレギュラーを務める渡辺は、山梨県選抜の一員として出場した昨年の国体でも印象的なプレー。1997年生まれで、2020年の東京オリンピックを23歳で迎える彼を、「東京五輪世代」の年代別日本代表に推す声も強くあるほどの実力者だ。

「人より少し早く跳ぶので滞空時間は少し長いと言われます」という跳躍から繰り出すヘディングで相手に競り勝ち、クロス、縦パスを跳ね返す。「ヘディングが自分の武器でもあるので、そこで負けないこと」。“日本一のヘディンガー”を目指すDFは全国から集まるエアバトラーたちに負けるつもりはない。

 得意のヘッドだけでなく、カバーリングの意識が高まり、「やられた」と思うようなシーンでもいち早く反応してボールを蹴り出してしまう。インターハイ予選では「上手く連係が取れている。今は点を取られる気がしない」と充実した守りで優勝。7月の天皇杯1回戦では大学の強豪・明治大相手に0-2で敗れたものの「センターが割られることはなかった」(吉永一明監督)と十分に対抗してみせた。手ごたえはある。「(地元の)プレッシャーはあると思うけれど、気持ちで攻めていく」と言い切るDFが強者たちの攻撃を全て跳ね返す。

文=吉田太郎

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