2014.05.22

“大学版日本代表”の強化合宿、初招集の桃山・岡が最終日にアピール

右足で先制ゴールを決めるFW岡(桃学大)【写真】=川端暁彦

 19日から21日にかけて東京都内にて全日本大学選抜の強化合宿が実施された。最終日の21日には元日本代表DFの都並敏史氏がテクニカルディレクターを務める浦安SC(関東サッカーリーグ)と対戦。成果と課題を抽出する場となった。

 同選抜は来年に韓国・光州で開催される大学生のオリンピック『ユニバーシアード夏季大会』を目指すチーム。このため、大学3年生以下の選手たちでメンバーは構成されている。今回は新戦力発掘を大きな目的とした合宿で、3月のデンソーカップ日韓大学定期戦に参加していた選手たちは招集せず、新1年生を含めたフレッシュな顔ぶれでチームを編成。チームのやり方を叩き込むと共に、彼らを試す場となった。

 最終日の練習試合は立ち上がりからMF長谷川竜也(順天堂大学)、北出雄星(専修大学)の攻撃的MF2枚を軸に攻める大学選抜が押し込む形。FW岡佳樹(桃山学院大学)の出来も出色で、16分にはその岡が長谷川からのスルーパスを受ける形で先制点を奪取。25分に北出が追加点を奪うと、36分には再び岡が右サイドからカットインし、最後は左足シュートを丁寧に決めて、3-0とした。後半ほぼ総入れ替えとなった大学選抜は、1年生が多数派となった影響もあってチームとして余り機能せず。後半開始早々にMF野口翼(流通経済大学)がゴールしたものの、その後はセットプレーとロングシュートで2点を失い、結局4-2で試合終了となった。

 そんな試合の後、「かなり手ごたえがありました」と開口一番に語ったのは、チームを率いる神川明彦監督(明治大学)である。特に先発した攻撃陣の出来には満足だったようで、初めて呼んで2得点1アシストと結果を出したCFの岡については「収まるし、自分でもいける。右でも左でも(点を)取れる」と賛辞を惜しまなかった。

「大学サッカーはプロに向けた最後のトライの場」と位置付ける神川監督は、この大学選抜を「全国の選手に『別世界の話』ではなく、リアルな目標にしてもらいたいと思っている。(どうしても関東勢が中心だった)今までのユニバ代表と違い、全国から広く集めたいと思っている。信じてもらいたいし、(地方の選手にも)『ちゃんと観ていますよ』と言いたい。『地方の選手はどうせ呼ばれない』なんて絶対に思わないでほしい」と熱く語る。実際、今回の選抜にも地方から多数の選手を招集。幅広い選考は、“神川ジャパン”の特徴となりそうだ。岡のような高校時代に開花しきれなかった選手が花開く場となっているのが、大学サッカーの良さ。そうした選手が花咲く切っ掛けの一つとして「大学版日本代表」であるこの選抜チームを機能させたいという考えがある。

 6月にはリオ五輪代表であるU-21日本代表との強化試合も予定されている。この大学選抜はちょうど同年代。「チーム立ち上げ時から強く意識させてきた」(神川監督)と言うように、重要な意味を持つ一戦となる。「(明治大OBの)長友佑都はこういうチャンスを必ずモノにする選手だった。彼らにその話はあらためてしたいと思っている。このチャンスを逃したら、次のチャンスがいつ来るか分からない。そういう意識で戦ってほしいと思っている」。五輪代表へ割って入るタレントを送り出す。それもまた、“神川ジャパン”の大きな目的の一つである。

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