2013.12.31

Jクラブからも注目を集めつつある富山第一の2年生MF西村拓真「持ってました」

[写真]=川端暁彦

 立ち上がりから激しい攻防となった1回戦屈指の好カード、富山第一(富山)と長崎総合科学大学附属(長崎)の一戦は、三発のセットプレーから先行した富山第一が逃げ切り、3-2で快勝した。

 勝利の立役者となったのはJクラブからも注目を集めつつある2年生MF西村拓真。“点の取れるサイドアタッカー”として売り出し中の選手だが、この日はセットプレーから2得点を奪って「持ってました」と笑って振り返った。

 まずは開始早々の4分、細かなトリックプレーを織り込んだFKに頭で合わせて先制点を奪取。「(トリックに)引っ掛かってしまった」(長崎総科大附MF安藤翼)と相手を意気消沈させる一撃でリードを奪う。

 その後は長崎総科大附の猛攻を受けて退場者まで出す劣勢となったが、後半開始早々の3分には追加点。今度はCKからのこぼれ球を「おいしく」(西村)決め、試合の優位を決定付けた。本来の武器はドリブル、そしてドリブルからのシュートだが、この日は違った色でチームを救った。

 実は大会直前には思うようなプレーができておらず、大塚一朗監督から叱責も受けていた。特に流通経済大との練習試合では、相手のスピードとプレッシャーに圧倒されて何もできず。

「気持ちが入ってないんじゃないのか? お前はまだ2年だから来年やればいいとか思っていないか? 3年生に“次”はないんだぞ」

 本当に気持ちが入っていなかったというわけではないだろうが、だからこそ西村は「言われたことであらためて思ったことはある。3年生とやれるのがこれで最後。それはもちろん分かっている」と奮起。得意のドリブルが徹底的に研究される中でも、チームを勝たせる仕事をキッチリとこなしてみせた。

 遠く愛知からレベルの高い環境を求めて富山までやって来た男は、まずは初戦で一仕事。「次はもっと持ち味を出したい」と語るように、2回戦では得意のプレーでも“魅せて”、目標とするプロ入りの夢をたぐり寄せる。

文=川端暁彦

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