2013.12.30

熊本国府、堅守速攻で2発 V候補の國學院久我山に競り勝つ

[写真]大木 雄介

第92回全国高校サッカー選手権大会 開幕戦 熊本国府-國學院久我山
平野貴也(フリーライター) 取材・文

13年12月30日(月)/14:05キックオフ/東京都・国立競技場/観客17954人/試合時間80分

熊本国府 2 ( 1-0、1-1 ) 1  國學院久我山

得点者
(熊本国府)
大槻(前半27分)
大槻(後半40+2分)
(國學院久我山)
富樫(後半30分)

堅守速攻の熊本国府が、技巧派の國學院久我山を破った。前半に鮮やかなショートカウンターで先制すると、FW11大槻健太だけを前線に残した全員守備で相手の猛攻に耐えた。1点を奪われて追いつかれたものの、試合終了間際に右からのクロスに大槻が飛び込んで決勝点。攻め続けて1点の國學院久我山に対し、少ないチャンスで2点を決めた熊本国府の決定力が勝負を分けた。



技術力を生かして組織的に攻撃を組み立てる國學院久我山が高いボール支配率を誇ったが、勝ったのは堅守速攻の熊本国府だった。國學院久我山は序盤からショートパスを丁寧につなぎながら敵陣へ押し込んだが、熊本国府がゴール前に築いた堅い守備ブロックを攻略し切れなかった。前半5分、FW10富樫佑太が放ったシュートは左のポストに嫌われた。同24分にはMF7渡辺夏彦のくさびを10富樫が軸裏パスで相手の背後に流して右DF6鴻巣良真がシュートを狙ったが、ゴールの枠を捉えられなかった。先に迎えた決定機を生かせなかったことは、後に響いた。熊本国府は前半20分頃からFW11大槻健太が相手のセンターバックではなくボランチを明確にケアするようになり、中盤でのブロックが効き始めた。その矢先の前半27分、熊本国府は相手の縦パスをハーフウェーライン付近でカットすると、一度仲間に預けたボールのリターンを受けたMF7山口慶希が縦へドリブル。利き足の左足に持ち替えて逆サイドへピンポイントのクロスを送ると、MF8川上康平が左足のボレーでシュート。このキックが相手のDFとGKの間を突き、ゴール前に飛び込んだ11大槻が先制点を奪った。

1-0で折り返した後半も國學院久我山が攻める展開が続いたが、熊本国府の守備は堅かった。ペナルティーエリアに9人のフィールドプレーヤーが並ぶ様は、さながら「緑の壁」。相手のショートパスのコンビネーションによって狭いエリアを攻略されたが、最後の最後でラストパスやシュートのコースに足を出し、背後を突かれてもGK1小野公治が積極的に出て窮地をしのいだ。それでも國學院久我山は後半30分に、バイタルエリアで6鴻巣から斜め前方へのパスを受けた7渡辺がスルーパスを通すと、エース10富樫が豪快に蹴り込んで同点に追いついた。少ない残り時間で逆転を目指す國學院久我山だったが、攻撃一辺倒になったところでカウンターに襲われた。目安4分と表示されたアディショナルタイム、國學院久我山のMF⑤平野佑一がバイタルエリアから放ったシュートを、この日好守を連発していた熊本国府のGK1小野がワンハンドでセーブ。直後に右のハイサイドへ走っていたDF14倉原弦岐がロングパスを受けて相手をかわしてクロスを送ると、ペナルティーエリア外から一気に走り込んだ11大槻が飛び込み、ヘディングシュートで決勝点を突き刺した。

熊本国府の主将4西村大吾が「久我山対策では、前の3人と中盤の5番を押さえれば大丈夫と話していたけど、全員がうまかった」と話した通り、國學院久我山は高いスキルと連動性を発揮したが、目の前から打たれたシュートを体に当てるというシュートブロック練習を夏合宿から積んできた熊本国府が、粘り強さで上回った試合だった。

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