2013.12.30

優勝候補の國學院久我山が初戦敗退 ”FC東京のコアサポ”キャプテン渡辺夏彦「悔しい」

[写真]大木 雄介

いよいよ開幕した第92回全国高校サッカー選手権大会。国立最終章と謳われた今大会の開幕戦として、国立のピッチを踏みしめた國學院久我山のキャプテンであり、エースのMF渡辺夏彦。キャプテンとして、3年生として、最後の選手権に懸ける強い思いを持って、この試合に臨んだ。

しかし、そこで待っていたのは、『あの試合』と似たような展開だった……。

渡辺は大のFC東京ファンである。そもそも彼の父親が熱狂的なサポーターで、幼いころから父親に連れられて、FC東京の試合は“コアサポ”と言われる、ゴール裏のサポーター集団の中で見ていた。

「大好きなチームで、今も時間が合えば試合を観に行っています。常に試合の結果は気にしますよ」

その大好きなFC東京が、ちょうど前日に同じピッチで戦っていた。天皇杯準決勝でFC東京は国立で広島と対戦した。

「明日このピッチで戦うんだなという気持ちで観ていました」

当然、ファンとして、FC東京を応援していた。しかし、結果はFC東京が押し込むも、広島の日本代表GK西川周作の再三のファインセーブに阻まれ、ゴールを奪えず、PK戦へ。ここでも西川のビッグセーブに阻まれ、元日の国立の夢は断たれた。

FC東京の仇までとは言わないが、『国立で勝利する』という強い気持ちで臨んだ彼は、國學院久我山の華麗なパスワークの中心として、ピッチで躍動した。しかし、国学院久我山のビッグチャンスは、熊本国府GK小野公治の再三のファインセーブに阻まれ、前半27分にはカウンターから失点。後半12分には渡辺にビッグチャンスが訪れるが、これも放ったシュートはGK小野の美技に阻まれた。後半30分に渡辺のスルーパスから待望の同点弾が生まれるが、その後のチャンスもGK小野に阻まれる。すると、ロスタイムに痛恨の決勝弾を許し、優勝候補の一角と目されたチームの選手権は初戦敗退に終わった。

「試合中には意識をしなかったけど、今振り返ると、似たような展開だと思った。攻めても攻めても、(点は)入らずにやられてしまう。でも、だからこそサッカーは面白いし、負けて物凄く悔しい」。

涙を必死にこらえる渡辺。FC東京の選手の気持ちを、この日ほど感じたことはなかっただろう。

文=安藤隆人

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