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カナリア軍団に訪れた緊急事態…新世代の面々は“ポスト・ネイマール”を担えるか!?

2019.06.11

[写真]=Getty Images

 自国開催で優勝がノルマとされるセレソンに、緊急事態発生だ。6月5日、ネイマールがカタールとの親善試合で負傷し、離脱が決定。チームは不動のエースを失った。

 とはいえ、カナリア軍団が大会屈指のタレント集団であることには変わりはない。ロベルト・フィルミーノフィリペ・コウチーニョといった欧州でも名の通った選手たちがいる攻撃陣はゴールが枯れることが想像し難く、またガブリエウ・ジェズスにリチャーリソン、ルーカス・パケタといった新世代の面々が“ポスト・ネイマール”に名乗りを上げられれば面白い。

写真=Getty Images
*カッコ内は現所属クラブ

フィリペ・コウチーニョバルセロナ/スペイン)


ネイマールが抜けた攻撃陣をリードするのは、彼の親友でもあるこの男以外にいない。所属するバルサでは精彩を欠くものの、卓越したテクニックと、一撃必殺のミドルシュートでセレソンを2007年大会以来となる栄冠に導けるか。

ロベルト・フィルミーノリヴァプール/イングランド)


ストライカーとしての能力も十分だが、特筆すべきは2列目の選手たちを生かす巧みなプレー。リヴァプールでモハメド・サラーやサディオ・マネがゴールを量産した影にこの男あり。代表でも、多士済々の攻撃陣を操れるか。

リチャーリソン(エヴァートン/イングランド)


本来ならネイマールと両翼を担うはずだったが、左のエースが抜けたいま、彼の右サイドが攻撃のカギになりそう。持ち前のドリブル突破に加え、エヴァートンでストライカーとして起用されたことで磨いた決定力にも期待がかかる。

アルトゥールバルセロナ/スペイン)


今季バルサでブレークした司令塔の新鋭は、セレソンでもレギュラーの一角に定着。“ロシアW杯後”に台頭した若手の筆頭格として、自身初の国際主要大会に挑む。前線の実力者たちにどれほど効果的なパスを供給できるか。

カゼミーロ(レアル・マドリー/スペイン)


才能あふれる攻撃陣を、アンカーの位置で屋台骨として支えるチームの影のキーマン。今季のレアル・マドリーでは不振のチームに引きずられるようにして本領発揮といかなかったが、代表の舞台では存在感を発揮できるか。

ダニエウ・アウヴェスパリ・サンジェルマン/フランス)


昨年のロシアW杯は直前のケガで棒に振ったが、今大会はめでたく復帰。36歳になったが運動量や豪快なオーバーラップは健在で、右サイドバックとしての実力は申し分ない。さらにはチームのまとめ役としての役割も期待される。

チアゴ・シウヴァパリ・サンジェルマン/フランス)


2008年の代表デビュー以来、セレソンの最終ラインを支え続けてきた守備の大黒柱。34歳を迎え、読みの鋭さと統率力を兼ね備えたディフェンスは円熟味を増した感があり、今大会でも絶対的リーダーとして活躍するはず。

アリソンリヴァプール/イングランド)


今季は初挑戦だったプレミアリーグでゴールデン・グラブ賞を獲得し、さらにチャンピオンズリーグ制覇と勢いに乗っている守護神。マンチェスター・Cのエデルソンとの超ハイレベルな定位置争いによりさらにレベルを上げた感がある。

チッチ監督


2016年コパ・アメリカでの惨敗を受け、解任されたドゥンガの後任としてチームを立て直した。ところが、18年ロシア・ワールドカップでは優勝を期待されながら準々決勝で敗退し、批判を浴びた。それでも続投し、W杯後はチームに新陳代謝を加えながら再び魅力的なチームを作り上げている。

文=寺沢薫

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