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メキシコ代表、好調の秘訣はオソーリオ監督による「変幻自在」のシステムか

2016.06.16

メキシコ代表を率いるファン・カルロス・オソーリオ監督 [写真]=LatinContent/Getty Images

 コパ・アメリカ センテナリオ USA 2016のグループステージを2勝1分けの好成績で乗り切り、グループCを首位通過したメキシコ。初戦でウルグアイを3-1と撃破するなど好調を維持しているが、その要因が2015年10月から指揮を執るファン・カルロス・オソーリオ監督の手腕にあることは間違いない。

 サッカーには「勝っているチームは変えない」という格言があるものの、オソーリオ監督はそのセオリーを無視するかのように、試合のたびにメンバーとフォーメーションを変えている。

 メキシコ紙『レコルド』電子版が報じたところによると、彼が就任以降に起用した選手は40名以上。これまでに9試合を戦っているが、相手によってメンバーを大きく入れ替えている。順を追って見ていこう。

■試合日/対戦相手/スコア/フォーメーション
2015年11月13日 エルサルバドル ○3-0 「4-3-3」
2015年11月17日 ホンジュラス ○2-0 「4-4-2」
2016年2月10日 セネガル ○2-0 「4-4-1-1」
2016年3月25日 カナダ ○3-0 「4-3-3」
2016年3月29日 カナダ ○2-0 「4-3-3」
2016年5月28日 パラグアイ ○1-0 「3-3-1-3」
2016年6月1日 チリ ○1-0 「4-4-2」
2016年6月5日 ウルグアイ ○3-1 「5-3-1-1」
2016年6月9日 ジャマイカ ○2-0 「3-3-1-3」
2016年6月13日 ベネズエラ △1-1 「4-3-3」

 ご覧のように、試合のたびにフォーメーションを入れ替え、メンバーも微妙に変えている。コパ・アメリカのグループステージでも、3試合それぞれで異なるフォーメーションを採用しているのだ。

 オソーリオ監督は対戦相手が判明すると、じっくりと時間をかけて相手の特徴や弱点を分析し、その上で自軍の戦術を練り上げていく。先発メンバーとフォーメーションが確定するのは、いつも試合の数時間前だという。

 メキシコは準々決勝でチリ代表と対戦する。高い攻撃力を誇るこのチーム相手に、果たしてオソーリオ監督はどのような陣容で挑むのだろうか。

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