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トルコの大震災でガーナ代表MFが瓦礫の下敷きに…所属クラブの副会長は「その辺りまで手が届かない」

2023.02.07

ガーナ代表でのMFアツ [写真]=Getty Images

 現地時間6日未明にトルコ南東部を震源とするマグニチュード7.8の地震が発生。この地震により、ハタイスポルに所属するガーナ代表MFクリスティアン・アツは、倒壊した建物の瓦礫の下敷きになっているようだ。6日、スペイン紙『アス』が報じている。

 現地時間6日未明、トルコ南東部を震源とするマグニチュード7.8の大きな地震が発生。多くのビルが倒壊し、爆発的火災の2次災害に発展するなど甚大な被害をもたらしている。7日時点で、この地震による死者は、トルコとシリアで3800人に余り。負傷者数は1万5000人に上っているようだ。

 スュペル・リグに所属するハタイスポルは、トルコ南部・ハタイ県アンタキヤに本拠を置いており、同地域は今回の地震で大きな被害を受けている。複数の海外メディアは、ハタイスポルのMFクリスティアン・アツと同クラブのタネル・サヴトSD(スポーツディレクター)もこの地震で被害に遭ったことを報じていた。

 最初の地震発生からまもなく24時間が経過しようとしているが、未だにアツとサヴトSDの生存は確認されていない模様。『アス』によると、一時は同選手らが発見され、病院で手当てを受けているとポルトガルメディアで速報が出たが、同クラブのムスタファ・オザト副会長が「見つかっていない。残念ながら、チームの2人のメンバー、クリスティアン・アツとスポーツディレクターのタネル・サヴトがまだ瓦礫の下敷きになっている」と捜索が続いていると認めたことを伝えている。

 また、オザト副会長は「(彼らがいるとされる)その辺りまで手が届かない。そこに到達できれば、世界は我々のものになる。助けを待っている。一番手が届きにくいところなんだ。ハタイは今、最も助けを必要としている場所」と語っている。

 1992年1月10日生まれのアツは現在31歳。ポルトでプロキャリアをスタートさせると、その後はマラガやニューカッスルなどでプレーし、2022年夏にハタイスポルに加入した。ガーナ代表としても公式戦通算60試合以上に出場。地震発生前夜に行われたスュペル・リグ第23節カスムパシャ戦では、82分から途中出場し、後半アディショナルタイムに決勝点を挙げていた。

 なお今回の地震を受けて、トルコスポーツ省はサッカーを含む全てのスポーツを一時的に中断することを発表した。また、かつてアツが所属したニューカッスルやマラガなどが、クラブ公式SNSを通して連帯を示している。


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