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モロッコ代表、ハリル監督の“更迭”を決断か…決定すれば自身3度目となるW杯直前の解任に

2022.08.11

今年3月にはモロッコ代表を2大会連続のW杯へ導いたハリルホジッチ監督 [写真]=Anadolu Agency via Getty Images

 モロッコ代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、2022FIFAワールドカップカタールを前に指揮官の座を降りる可能性が高まっている。フランスメディア『レキップ』が10日に報じた。

 ハリルホジッチ監督は2019年8月にモロッコ代表の指揮官に就任。2022FIFAワールドカップカタールのアフリカ最終予選・ファイナルラウンドでは、コンゴ民主共和国代表を2戦合計5-2で下し、モロッコ代表を2大会連続6回目となる本大会出場に導いた。

 一方で、以前から主力選手との確執が表面化していた。チェルシーに所属しているMFハキム・ツィエクは既に代表引退を宣言しており、当時アヤックスに所属していたDFヌサイル・マズラウィ(現:バイエルン)は2020年11月を最後に招集から遠ざかっている。これらの選手選考について批判の声が高まっており、5月には監督解任報道が各メディアで報じられたものの、モロッコサッカー連盟(FRMF)のファウジ・レクジャア会長はこの噂を否定していた。

 しかし、今回の報道によると、ハリルホジッチ監督は2大会連続で本大会直前に“更迭”されることとなりそうだ。『レキップ』によると、現在ハリルホジッチ監督とレクジャア会長は去就に関する話し合いを行なっているという。レクジャア会長はツィエクの代表復帰をモロッコ代表のファン・サポーターに約束していた。ツィエクの復帰を果たすにはハリルホジッチ監督の解任が必要不可欠となっていることから、ワールドカップ直前のこのタイミングで解任に踏み切ることになったと伝えている。

 解任が決定した場合、ハリルホジッチ監督は2大会連続でワールドカップ予選を勝ち抜きながら、本大会では指揮を執らないことになる。2018FIFAワールドカップロシアの時には日本代表を率いてアジア最終予選を通過したものの、2018年4月に解任が決定。2014FIFAワールドカップブラジルではアルジェリア代表を率いており、本大会に出場。同国の史上初となるベスト16入りに貢献していた。しかし、2010FIFAワールドカップ南アフリカではコートジボワール代表を本大会へと導いたものの、2010年2月にアフリカネイションズカップ準々決勝敗退に伴い、監督の座から降りることとなっていた。

 なお、後任には国内の強豪クラブであるウィダード・カサブランカを率いているワリド・レグラギ監督が指名される予定だという。ウィダード・カサブランカは2021-22シーズンに国内リーグとCAF(アフリカサッカー連盟)チャンピオンズリーグ(CL)の2冠を達成していた。

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