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セルビアで不可解なPK与えた審判、15カ月の禁固刑と10年の活動禁止処分に

2021.04.02

セルビアで疑惑の判定を行った主審に実刑 [写真]=Getty Images

 2018年5月13日に行われたセルビア・スーペルリーガ(セルビア1部)のスパルタク・スボティツァ対ラドニチュキ・ニシュ戦で不可解なレフェリングを行なった主審に対して、実刑が言い渡された。セルビアメディア『Novosti』などが報じた。

 スパルタクの選手としてDF志村謄、ラドニチュキの選手としてMF野間涼太(現イスティクロル・ドゥシャンべ/タジキスタン)も出場したプレーオフの一戦で主審を担当したのは、スルジャン・オブラドヴィッチ氏。同氏はヨーロッパリーグの出場権がかかった重要な一戦で、ホームのスパルタクに偏った笛を吹いたとして訴えを起こされていた。

 特に問題視されているのは、78分にスパルタクがこの試合2つ目のPKを獲得した場面だ。スパルタクの選手が右サイドから送ったグラウンダークロスが相手DFの足に当たってコースが変わると、オブラドヴィッチ氏はなぜかPKとジャッジする。ハンドや接触などファウルに該当する行為がなかったため、ラドニチュキの選手たちは猛抗議を行ったが、判定は覆らない。このPKが2点目となり、スパルタクが2-0の勝利を収めた。

 オブラドヴィッチ氏は他にも、後半開始早々にラドニチュキの選手をやや強引な形で退場させるなど、スパルタクが有利になるような笛を吹いた疑いがかけられていた。そして3月31日、同氏は汚職事件などを扱うノヴィ・サド高等裁判所から、職権を乱用したとして15カ月の禁固刑を言い渡された。また、審判の職務遂行を含め、セルビアサッカー協会(FSS)に関する全ての活動を10年間禁止されることになった。

 これに対し、オブラドヴィッチ氏の弁護人は控訴を発表。また判決の翌日、オブラドヴィッチ氏は『Novosti』の取材に対して、「もしあの試合が繰り返され、フィールド上の状況が同じであれば、私はもう一度PKと判定するだろう。なぜなら私にはそう見えたからだ」と語り、無罪を主張している。

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